看護用語辞典 ナースpedia キーワード:心不全

心不全とは・・・

最終更新日 2019/01/12

心不全(しんふぜん、heart failure cardiac failure;CF)とは、心臓の収縮力が低下した状態のことである。心臓の働きが不十分で、全身が必要とするだけの血液循環量を保てない病態を指す。

冠状動脈疾患、心筋疾患、弁膜症、先天性心疾患、心膜疾患、高血圧、不整脈、肺疾患、貧血などが原因となる。

左心不全による肺鬱血(夜間発作性呼吸困難など)、右心不全(左右対象の浮腫など)、心拍出量低下(易疲労感や下肢のだるさなど)が徴候として見られる。

【心不全の分類】
1)左心不全と右心不全

左心不全は左室のポンプ機能が低下、十分な血液を大動脈に送り出せず、肺静脈に鬱血が生じる。右心不全は右室のポンプ機能が低下、肝臓や下肢などの末梢循環系に鬱血が生じる。

2)収縮不全と拡張不全
収縮不全とは心筋細胞が壊死、機能異常、繊維化などを起こし、心筋収縮能が低下、心室が血液を送り出す力が弱まった状態。拡張不全とは左室肥大などで左室壁が伸展しにくくなり、左室拡張期圧が上昇した状態である。

3)急性心不全と慢性心不全
急性心不全は、急激な要因により、臓器や末梢神経の需要に見合うだけの血液を心臓が送り出せていない状態。慢性心不全とは、慢性の心筋障害により、心臓のポンプ機能が低下、体が必要とする血液を送り出せない状態である。

【検査・診断】
フラミンガムの心不全診断基準が多く使われている。加えて、心エコーや脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)の測定でより正確な診断をすることができる。

【治療】
原因疾患と心不全そのものの治療の療法が不可欠である。

引用参考文献
1)松田直樹.心不全.系統看護学講座 成人看護学3 循環器.第14版,医学書院,2015,149-160.(ISBN9784260019873)

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