血圧測定Q&A |いまさら聞けない!ナースの常識【30】

毎日の業務の中で触れているけど、『いまさら聞けない』ことってありませんか?

 

知っているつもりで実は説明できない基礎知識や、ちょっと気になるけど調べるほどでもないな、なんてこと。そんな看護師の素朴な疑問を、元看護師ライターがこっそり教えます。


 

Vol.30 血圧測定Q&A

 

今回は基礎のキソ。『血圧測定』に関する「いまさら聞けない!だけど重要」な項目をQ&A形式でまとめた。臨床で実践できる「ワンポイントアドバイス」もあるので、ぜひ活用してほしい。

 

【Q1】マンシェットの適切な選び方の基準は?

【Q2】血圧は上腕でしか測っちゃいけないの?

【Q3】肘関節の2~3cm上にマンシェットの下縁がくるように巻くのはなぜ?

【Q4】血圧を測るとき、マンシェットの下に聴診器を挟むのは正しいやり方?

 

 

【Q1】マンシェットの適切な選び方の基準は

【A】マンシェットの中には、ゴム嚢(のう)とよばれるゴム製の袋が入っており、加圧することでここに空気が入り、身体の外から血管を締めて、血流を一時的に止めている。一般的に成人の場合は幅13㎝長さが22~24cmのものを使いますが、おおよその計算として、測定部位(一般的には上腕)の周囲長の40%の幅を選択する

 

【ワンポイントアドバイス】

マンシェットの幅が狭い場合は、ゴム嚢の太さも狭くなるため、血管を締める幅が小さくなる。すると、血流が再開する時に実際の血圧よりも高い圧が必要となるので、測定値が高くなる。逆に、マンシェットの幅が広い場合は、実際の血圧よりも低い圧で駆血できてしまうため、測定値が低くなる傾向がある。

 

【Q2】血圧は上腕でしか測っちゃいけないの?

【A】一般的には上腕(上腕動脈)で測定するが、上腕に怪我をしている場合や輸液などのラインがあり測定できない場合は、前腕で測定することもできる。ベッド上であれば大腿(膝窩動脈で聴診)や下腿(足背動脈で聴診)での測定もできるが、下肢で測定する場合は、上腕よりもやや数値が高く測定されるので要注意

 

ワンポイントアドバイス:測定部位と心臓の位置は、ほぼ同じにしよう】

血圧は、心臓から流れ出た血液動脈を通過する時、どれだけ水銀を上に押し上げる強さがあるかを測っているもの。測定部位が心臓より低い位置だと重力がかかるため、より強い力で水銀を押し上げる必要があり、その結果、血圧が高く測定される。心臓より高い位置では、これとは逆の原理がはたらくので、血圧は低く測定される。

 

【Q3】肘関節の23cm上にマンシェットの下縁がくるように巻くのはなぜ?

【A】聴診器の先(チェストピース)を当てるスペースを確保するため。マンシェットの下に重ねて聴診器を当てると、動脈を均一に圧迫することができず、値が不正確になる可能性がある。より正確に聴診するために、肘関節から聴診器分を中枢側にずらしてマンシェットを巻くことが大切となる

 

ワンポイントアドバイス

マンシェットを巻く際は、看護師の指が1~2本入るぐらいの余裕を持たせよう。

 

【図1:上腕で測定する場合の「測りどころ」

 

【Q4】血圧を測るとき、マンシェットの下に聴診器を挟むのは正しいやり方?

【A】よく、腕とマンシェットの間に聴診器を挟んで測定している看護師や医師の姿を見かけるかもしれないが、聴診器を使用して血流の音を聞く方法を聴診法といい、腕とマンシェットの間に聴診器を挟むのは厳密には正しいやり方ではない。聴診器は硬いため、挟みこむことでマンシェットによる均等な圧迫を妨げてしまい、低く測定される可能性がある

 

【岡部美由紀】

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