最終更新日 2019/07/29

アセスメント

アセスメントとは・・・

アセスメント(あせすめんと)とは、看護過程(情報収集、アセスメント、問題点の抽出、看護計画の立案・実施・評価)におけるプロセスのひとつである。対象者から得た「主観的情報」と医療者の観察から得た「客観的情報」を解釈、統合しながら、対象者を取り巻く看護上の問題点を理論的に分析すること。アセスメントは、対象が抱える問題点や優先度を判断し、看護ケアの方向性を明確化することにつながる。

・主観的情報:対象者自身の主訴、言動(痛みや苦痛、悩みなど)
・客観的情報:バイタルサインや検査データ、表情、皮膚や排液の状態など、看護師が客観的に把握できるもの

収集した情報は、看護学的な視点で分析することが求められる。一般的には、下記のような看護理論を枠組みとして展開される。
・V.ヘンダーソン:14の基本的欲求
・M.ゴードン:11の機能的健康パターン
・C.ロイ:4つの適応形式
・A.マズロー:5つの人間のニードの階層構造(欲求5段階説)
NANDA-l:13領域による分類

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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