最終更新日 2018/03/07

聴診器

聴診器とは・・・

聴診器(ちょうしんき、stethoscope)とは、診察用具の一つで、患者の皮膚に当てて体内の音を聴き取るための道具である。主に呼吸音、心音などを聞くが、腸蠕動音(ちょうぜんどうおん)や血管雑音を聞くのに用いられることもある。ステトとも呼ばれる。

【構造】

患者に直接当てる部分(チェストピース)、チューブ、左右のに当てる耳管部分から構成される。チェストピースにはベル型と膜型があり、ベル型では低音を、膜型では高音を聴取できる。呼吸音は膜型で聴取し、心音は膜型とベル型の両方を使って聴取する。ベル型では低調性の心雑音(Ⅲ音、Ⅳ音、拡張期雑音など)が聴取できるが、強く当てすぎると膜型と同様に高音しか聞こえなくなるため、ベル型は軽く当てるようにする。

【歴史】

1816年にフランスの医師であるルネ・ラエンネックが発明した。当初は木でできた単純な構造であったが、改良を経て1967年にドイツの医師であるデイビット・リットマンにより現在の形の聴診器が開発された。ドイツ語では「ステトスコープ」という。現在では音を増幅し、聞こえやすくしたデジタル聴診器などもある。

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