看護用語辞典 ナースpedia キーワード:コレステロール

コレステロールとは・・・

最終更新日 2018/05/31

コレステロール(これすてろーる)は、全身の細胞膜、特に、脳、脊髄肝臓に多く分布する、すべての高等動物に共通するステロール分子である。ステロール分子は、共通する分子構造を有し、これからヒドロキシ基 (-OH)を取り除いた分子構造をステロイド核という。

コレステロールは、細胞膜を構成したり、胆汁酸、ステロイドホルモンやビタミンDの素 (前駆物質)になったりする。ステロイドホルモンには、副腎皮質ホルモン (グルココルチコイド[糖質ステロイド]、アルドステロン[鉱質ステロイド]や、性ホルモン (エストロゲンプロゲステロン、アンドロゲン)がある。

コレステロールは、細胞膜において、膜の流動性、膜の硬さ、他の脂溶性物質の透過性の調節など重要な機能を担っている。また、神経細胞の軸索を覆う絶縁体であるミエリン鞘は、コレステロールを豊富に含んでいる。体内のコレステロールは、皮膚や肝臓でつくられたスクアレンを経て肝臓で生合成される。その他、食餌性に吸収されたり、胆汁酸が腸で再吸収されたりして体内に取り込まれる。肝臓でつくられたコレステロールはそのままでは水に溶けないため、血液中に円滑に移行できない。そのため、脂肪酸とエステル化合物を形成し、血漿中のリポタンパク質として全身に運ばれる。

動脈硬化の危険因子である脂質異常症は、高LDL(Low density lipoprotein/高比重リポタンパク質)コレステロール血症、低HDL(High density lipoprotein:/低比重リポタンパク質)コレステロール血症や高トリグリセリド血症を含む概念である。高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症は、心血管疾患の重要な危険因子である。LDLはコレステロールを肝臓から抹消に、HDLはこれを抹消から肝臓に運搬する。

執筆

園 真廉

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター副医長

本ページの内容・監修について
このエントリーをはてなブックマークに追加

ナースpediaのTOPへ戻る

関連記事

いちおし記事

ベテラン看護師の態度にモヤモヤ

「とあるベテラン看護師と険悪ムードでつらい…」というお悩み。あなたならどうする? [ 記事を読む ]

PaO2?pH?BE?血液ガス分析でどんなことがわかるの?

各検査データからわかることをサクッとおさらい! [ 記事を読む ]

人気トピック

もっと見る

看護師みんなのアンケート

後で「急変の予兆だったのかも?」と思ったことある?

投票数:
1330
実施期間:
2019年11月26日 2019年12月17日

人生最大級の「お酒の失敗」教えて下さい。

投票数:
1253
実施期間:
2019年11月29日 2019年12月20日

一時期病的にハマっていた食べものや飲みものはある?

投票数:
1151
実施期間:
2019年12月03日 2019年12月24日

医師と結婚できるなら、したい?

投票数:
1165
実施期間:
2019年12月05日 2019年12月26日

好きなイラストレーターはいる?

投票数:
883
実施期間:
2019年12月10日 2019年12月31日

勝手に命名選手権!

投票数:
607
実施期間:
2019年12月13日 2020年01月03日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者510

◆せん妄の問題◆以下の症例の中でせん妄を発症していると推察できるものはどれでしょうか?

  • 1.88歳女性、頭部外傷にて入院中の患者さん。入院時、CTにて器質的変化を認め、手術不適応とされた。意識レベルは昏睡であり、刺激すると除脳硬直が起こります。
  • 2.35歳男性、15歳より統合失調症にて外来治療中の患者さん。薬の自己休薬により幻覚・妄想が強くなったため入院。幻覚や妄想はあるが、他者との日常的なあいさつや、感謝を示すなど対人面の問題はない。
  • 3.77歳女性。財布をしまった場所や通院日を間違えたりなど、物忘れがひどくなっているため、来院した。
  • 4.88歳女性、肺がんにて外来治療中の患者さん。3日前より発熱を認め、肺炎にて入院した。夜間不眠の訴えあり、睡眠薬を内服した。その後より「家に帰らなきゃ」と、落ち着かない様子で荷物の整理を始めた。
今日のクイズに挑戦!