看護用語辞典 ナースpedia キーワード:フィブリノゲン

フィブリノゲンとは・・・

最終更新日 2018/05/11

フィブリノゲン(ふぃぶりのげん、fibrinogen)とは止血の過程で働くタンパクの一つである。

凝固因子の第Ⅰ因子。肝細胞で産生され、およそ80%が血漿中に存在し、残り20%は組織中に存在する。体内での半減期は3~4日である。

基準範囲は150~400mg/dL。

止血過程には、損傷部位における血小板血栓が形成される一次止血と、血漿成分による凝固反応でフィブリン凝塊の形成による二次止血がある。フィブリノゲンはフィブリンの前駆物質であり、二次止血で活躍する。凝固カスケードが活性化された結果、プロトロンビンがトロビンに活性化され、トロンビンによりフィブリノゲンがフィブリンに変換されてフィブリン繊維を形成し、強固なフィブリン血栓となる二次止血が起こる。

フィブリノゲンの異常値は、この止血過程に異常があることの一つの指標となるほか、炎症時に増加したり、妊娠時に経時的に増加したりして生体の防御反応に関与することも知られている。

フィブリノゲンが増加する疾患等としては、悪性腫瘍、感染症糖尿病心筋梗塞脳卒中発作後、ネフローゼ症候群、血液製剤の大量投与時などがある。また生理的な反応としては、妊娠時、高齢者、避妊薬服用でも増加する。

フィブリノゲンが減少する疾患等としては、播種性血管内凝固症候群(DIC)、肝疾患(肝硬変、慢性肝疾患)、大量出血などがある。また先天的にフィブリノゲンが低下・欠乏している疾患(先天性フィブリノゲン欠乏症)が存在する。フィブリノゲン値が60mg/dL未満では出血傾向をきたす。

執筆

浅香葉子

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター副医長

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