最終更新日 2019/11/08

一次止血

一次止血とは・・・

一次止血(いちじしけつ、primary hemostasis)とは、血小板による凝集塊によって一時的に出血部位を塞ぐ機構のことである。

血管が破ぶれて出血が起こると、損傷部の血管壁のコラーゲンが血管内で露出する。そこにフォン・ヴィレブランド因子(von Willebrand factor;VWF)というタンパク質が作用して血小板が次々に粘着し、それが集まって血小板凝集が起こり、止血へと働きかける。これが一次止血であり、このとき形成された血栓を一次血栓(血小板血栓)という(図1)。

しかし、一次止血のみでは出血を止めるには脆く不安定である。このため、一次止血が完了すると、一次止血を補強する役割のある二次止血が起こる。

一次止血に障害が生じる疾患の代表的なものとしては、特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic thrombocytopenic purpura;ITP)、フォン・ヴィレブランド病(von Willebrand disease;VWD)がある。

図1止血の機序

執筆: 建部将夫

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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