小児科Nsも他科Nsも、すべての医療者に勧めたい|ヤンデル書房(5)

ヤンデル書房タイトルイラスト

Twitterフォロワー数11万人、ダジャレも愉快な医師・ヤンデル先生が「本屋さん」になって、看護師のみんなにおすすめの本を紹介してくれます。

 

文:ヤンデル(病理医)

イラストレーション:ネモトマ

 

ヤンデル書房~看護師だけのヒミツの本屋

Vol.5 マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK<

 

 

こんにちは、いらっしゃいませ。何かお探しでしたらお声がけください。

 

えっ、お探しのものがある! 

 

あっ、いや、すみません。普段はあちこちの棚を自由にご覧になっている印象でしたので、つい。

 

ではあらためて。どんな本をお探しですか?

 

 

「友人に小さな子どもがいて、たまに医療相談を受けるんだけど、成人や高齢者ならともかく、小児のことはわからない……」

 

 

なるほど。

医療者だからといって、医療全部に詳しいわけではないですからね。

 

しかしそこで、「専門外だからわからない」と言ってお断りするのではなく、何かできることはないか、とお考えになったのですね。

 

すばらしいです。そのお心遣い。

 

そういうときこそ、本ですよ! とてもいい本があります。

 

書影画像とオススメポイント図表。ポイント1・身近な人の医療相談になるべく答えてあげたいナースに!ポイント2・小児科ナースも納得の情報量!

『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケア はじめてBOOK』 (KADOKAWA)

 

 

あれこれ相談されちゃう「医療者あるある」

医療者のみなさんは、お子さんのいるお友達やお知り合いから「アドバイス」を求められることが多いんだそうですね。

 

 アレルギーに詳しい病院知らない?

 予防接種ってどう思う?

 飛行機に乗ったときの耳ってどうしてる?

 

いずれも、子育てをなさっている方々にとっては日常的に気になる質問ばかりです。

 

しかし、医療者が答えやすい質問かというと……そうじゃないですね。

 

答えやすいどころか、むしろ、即答するのが難しいと思います。医療者は、専門的な質問に中途半端な知識で答えることはできませんから。まして、小児科にお勤めでないのならなおさらです。

 

そこで、小児に関する質問を受けた医療者のみなさんにおすすめしているのが、この『子どもの病気・おうちケア』です。

 

とにかくいろいろ解決します。

 

本来は患者、あるいは子どもを持つ親御さんに向けて書かれた本ですが、医療関係者にとっても非常にいい本なのです。

 

挿絵イラスト。親子のゾウが本を読んでいる

 

 

一般向けの本を医療者が読むメリットって?

この本は、文章と交互に登場するマンガのクオリティがとても高くて読みやすいです。

 

一般向けですから、読むハードルを下げるための工夫がちりばめられている。

 

でもただ読みやすいだけじゃなくて、小児科にお勤めの看護師さんでも納得するほどの豊富な情報量を備えています。

 

看護師さんが読めば、お友達の相談に、医療の専門家として答えるときに役立つでしょう。しかも、「そういう情報って何に書いてあるの?」と聞かれたら、そのまま「いい本があるんです」とおすすめすることができる。

 

普通の医学書は、なかなか一般の方にはおすすめできませんけれど、この本なら大丈夫です。

 

看護師さんと親御さんが一緒に読んで、小児患者に寄り添うことができます。難易度調整が絶妙なんですね。

 

挿絵イラスト。ヤンデル書房店頭の風景

 

あと、難易度や読みやすさのほかにも、お伝えしたい特徴があります。病気の名前じゃなくて、症状の名前で項目分けされている本だということです。

 

子どもの病気や体調不良を「かぜ」とか「中耳炎」とか「熱性けいれん」のように、「疾患名(=病名)」で分類してある本は、親御さんにとってはちょっと不親切かなーと思うのです。

 

なぜなら、「病名」がつくのは医者が診断してからであって、おうちで子どもが具合悪くなっているときには「症状」しかわかりませんから。

 

熱が出ている、呼吸が苦しそう、下痢をしている、湿疹が出ている――

 

そういった症状を目にして、どう行動したらいいか、という視点で読める点がほんとうに親切です。

 

病気とは別に「ケガ」の項目が充実しているところも、いい!

 

子どもはケガの博物館ですので、ちょっと目を離すと、いや、離さなくても、ホイホイケガします。やけどや虫刺されについてもカバーされていて、ほんとうに隙がない本です。

 

極めつけは、本書に対応した無料アプリがあるということ。

 

いちいち本なんか読まない、という人から相談を受けたら、アプリをすすめればいいわけです。サービスが行き届いています。

 

 

「私は詳しくないけど、この専門家は信用できますよ」

いまどき医療は分業制です。

ですから、たとえご友人からのご質問であっても、わからないことはわからないと答えていいと思います。

 

それでも、看護師のみなさんは、ときに専門外の質問に困惑しながらも、医療者として最低限、手伝えることはないかなあ、と考えていらっしゃることが多いですね。

 

「私はこの分野にすごく詳しいわけではないけれど、この専門家の言うことは信用できますよ」と、自分よりそのジャンルに詳しい方を頼っているところを、たまにお見かけします。

 

なんかそういう姿勢ってかっこいいなと思います

 

だから、私たちも微力ではありますが、医療者が頼りたくなるような本をご用意できたらいいなあと思っているんですよ。

 

そうそう、忘れていました。この本、すでに多くの方々にお買い求めいただきましたが、小児専門の看護師や小児科医たちが一切悪口を言いません。専門家にも認められた本と言っていいでしょう。これってすごいことだと思います。

 

同業者も太鼓判。

頼れますよー。

買いたくなるでしょ。

 

カバーおつけしますか? いらないですか? そうですね、表紙もかわいいんで!

 

 

ヤンデル書房 店主

病理医ヤンデル(市原真/いちはら・しん

1978年生まれ。2003年北海道大学医学部卒、国立がんセンター中央病院(現国立がん研究センター中央病院)、札幌厚生病院病理診断科。現在、同科主任部長。医学博士。病理専門医。著書に『症状を知り、病気を探る』(照林社)、『いち病理医の「リアル」』(丸善出版)、『病理医ヤンデルのおおまじめなひとりごと』(大和書房)など。Twitterブログnoteなどで発信中。良い本を人におすすめするのが大好き。

 

 

マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK

■著者:佐久医師会 教えて!ドクタープロジェクトチーム

■漫画・イラスト:江村 康子

■発行:KADOKAWA(2019/10/17)

■判型:A5判、192ページ

■定価:本体1,300円+税

■ISBN-10: 404604375X

■ISBN-13: 978-4046043757

 

編集:烏美紀子(看護roo!編集部)

 

 

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