看護用語辞典 ナースpedia キーワード:湿疹

湿疹とは・・・

最終更新日 2018/11/07

湿疹(しっしん、eczema)とは、皮膚の表皮の炎症によって、掻痒感や発赤、丘疹を呈す皮膚病変のことである。皮膚科の診療で最も頻繁に遭遇し、皮膚科を受診する患者の3分の1を占めるという報告もある。皮膚炎ともいう。

【症状】
症状の特徴として、時間的変化に伴い多様な皮疹を生じる。
経過としては、掻痒を伴う、浮腫性の紅斑ができ、丘疹が生じる。そして、小水疱や膿疱、びらん、痂疲(かひ)、鱗屑(りんせつ)となり、治癒する。このような症状の流れを湿疹三角と呼ぶ(図1)。
急性期(発症後数日以内)では、これらの症状が単一または混在している。慢性期(発症後1週間以上経過している場合が多い)では、急性期症状を残しながら、皮膚の肥厚や苔癬化、色素沈着、色素脱失を認める。
湿疹(皮膚炎)の例として、接触性皮膚炎脂漏性皮膚炎アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹などがある。

【原因】
圧迫や摩擦といった機械的刺激、金属や薬剤、花粉、アレルゲンなどの外的因子によるものと、皮脂腺の状態やアトピー素因などの内的因子によるものに分けられる。両者が複雑に絡み合い湿疹を形成する。原因が特定できる場合もあるが、アレルギー反応なども相まって特定が困難な場合も多い。

【治療】
治療は、ステロイド外用、可能な限り原因排除、掻痒感が強い場合は抗ヒスタミン薬の内服を行う。また、原因がはっきりしない場合でも、外的・内的因子による皮膚への刺激をできるだけ減らすよう環境を整備し、皮膚を清潔に保ち、保湿を行うといった日常生活での工夫とスキンケアを行う。重症例ではステロイド内服を行うこともある。

図1湿疹三角

湿疹三角

執筆

上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

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