【2020年版】看護師の平均年収483万円!給料・ボーナスを大調査

看護師の2020年版平均収入のアイキャッチ画像。いずれも平均で年収483万円、月収33万円、ボーナス82万円

 

看護師は「年収が高い」というイメージが根強いですが、本当でしょうか?

 

看護師の平均年収・給料の実態について2020年版の最新データをまとめました。

※データ出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」、日本看護協会「2019年病院看護実態調査

 

 

 

1)看護師の年収・給料・ボーナス

 

看護師の平均年収は483万円

まずは看護師全体の平均年収を見てみましょう。

 

厚生労働省の調査によると、

看護師の平均年収は482万9100円でした。

看護師の平均年収2020年版の図表。平均年収は482万9100円、平均年齢39.5歳、月収33.4万円×12+賞与など81.6万円

 

※手取り額ではなく、所得税や社会保険料などを控除する前の額です。

※月収には超過労働給与(時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日出勤手当など)や通勤手当、家族手当など各種手当を含みます。

 

 

「男性看護師」と「女性看護師」の年収差

男女別に見てみると、次のようになります。

 

【男性看護師】(平均年齢36.0歳)

<平均年収> 496万800円

<平均月収> 34万3700円

<平均月額給与>30万7700円

<平均賞与> 83万6400円

 

【女性看護師】(平均年齢39.9歳)

<平均年収> 481万3600円

<平均月収> 33万3300円

<平均月額給与>30万1800円

<平均賞与> 81万4000円

 

※月額給与=月収から超過労働給与(時間外勤務手当・深夜勤務手当・休日出勤手当・宿日直手当・交代手当)を引いたもの。

※賞与は年額です。

 

 

男性看護師の方がやや高いですね。
男性看護師は勤務先が大きい病院であることが多かったり、家族手当が多く付いたりすることが影響しているとみられます。

 

 

准看護師の年収

准看護師の年収・月収・月額給与・ボーナスは次の通りです。

 

【准看護師】(平均年齢50.2歳)

<平均年収> 403万400円

<平均月収> 28万2400円

<平均月額給与> 26万1900円

<平均賞与> 64万1600円

 

【准看護師(男性)】(平均年齢43.9歳)

<平均年収> 424万9100円

<平均月収> 29万6800円

<平均月額給与> 27万2100円

<平均賞与> 68万7500円     

 

【准看護師(女性)】(平均年齢50.9歳)

<平均年収> 400万6100円

<平均月収> 28万800円

<平均月額給与> 26万700円

<平均賞与> 63万6500円

 

 

看護師のボーナス額

看護師のボーナスを年代別・男女別に見てみます。

 

看護師の年齢別男女別ボーナス額の表。20-24歳は女性46.8万円、男性45.4万円。25-29歳は女性74.9万円、男性78.9万円。30-34歳は女性78.1万円、男性84.6万円。35-39歳は女性83.4万円、男性95.1万円。40-44歳は女性90.8万円、男性94.6万円。45-49歳は女性99.5万円、男性94.3万円。50-54歳は女性99.8万円、男性116.4万円。55-59歳は女性95.8万円、男性115.0万円。60-64歳は女性71.0万円、男性54.0万円。65-69歳は女性47.2万円、男性22.0万円。ボーナスは年額

※ボーナスは年間の支給額です。

 

 

男性看護師と女性看護師のボーナス額は、例年、年齢が上がるほど男性が高くなる傾向があります。特に50代でもっとも差が開きます。

 

女性看護師が子育てや介護などを機に、短時間勤務パートタイム勤務になる人も多いのに比べて、男性看護師の場合、正職員・フルタイム勤務で管理職に就く人の割合が高いことなどが影響しているとみられます。

 

 

【年代別】看護師の年収・月収・手取り額

看護師の年収について、年齢別の推移を見てみましょう。

 

看護師の年齢別月収と年収の棒グラフ。20-24歳は月収28.5万円、年収389.3万円。25-30歳は月収32.5万円、年収464.7万円。30-34歳は月収33.2万円、年収476.9万円。35-39歳は月収32.8万円、年収476.4万円。40-44歳は月収34.6万円、年収506.4万円。45-49歳は月収35.5万円、年収525.9万円。50-54歳は月収36.2万円、年収533.6万円。55-59歳は月収36.6万円、年収534.4万円。60-64歳は月収31.2万円、年収444.9万円。65-69歳は月収28.5万円、年収389.6万円。70歳以上は月収28.6万円、年収394.7万円

※女性看護師のみの集計です。

 

 

看護師の平均年収は、20代前半の約390万円からスタートして、50代の約530万円でピークになっています。

 

月収は28万~36万円です。

毎月の手取り額は、この月収の約7~8割となります。

 

 

看護師の夜勤手当の平均額

看護師の年収・月収には「夜勤手当」がかなりのウェイトを占めています。

日本看護協会の調査から、夜勤手当の平均額をまとめました。

 

  3交代

2交代

夜勤

準夜勤 深夜勤
平均手当額 4,141円 5,033円 11,026円
平均回数(月) 3.8回 3.8回 4.7回
手当額×回数 34,861円 51,822円

 

出典:2019年病院看護実態調査(日本看護協会)、3交代の平均回数は準夜勤と深夜勤で均等に除した

 

上のデータを見ると、看護師は毎月の給料のうち、平均3.5万~5万円を夜勤で稼ぐということになります。

 

つまり、年収のうち40万~60万円は夜勤手当分という計算に。

 

まさに「負担の大きい夜勤をこなしてこその高い給料」と言えます。

 


 

【都道府県別】平均年収ランキング

看護師の年収に地域差はどのくらいあるのでしょうか。都道府県別に見てみます。

 

都道府県別看護師の平均年収の棒グラフ、全国482.9万円、北海道499.2万円、青森418.5万円、岩手475.6万円、宮城442.0万円、秋田466.5万円、山形441.9万円、福島417.4万円、茨城508.9万円、栃木520.9万円、群馬466.4万円、埼玉490.3万円、千葉522.0万円、東京509.8万円、神奈川517.2万円、新潟473.4万円、富山463.8万円、石川468.1万円、福井496.4万円、山梨449.7万円、長野465.6万円、岐阜543.4万円、静岡519.3万円、愛知494.1万円、三重495.4万円、滋賀536.6万円、京都489.2万円、大阪489.6万円、兵庫494.9万円、奈良511.2万円、和歌山514.0万円、鳥取493.4万円、島根447.5万円、岡山462.5万円、広島456.3万円、山口442.6万円、徳島484.0万円、香川475.2万円、愛媛448.6万円、高知437.5万円、福岡460.8万円、佐賀473.3万円、長崎452.4万円、熊本430.4万円、大分416.7万円、宮崎391.5万円、鹿児島417.2万円、沖縄455.7万円

 

最も高かったのは岐阜の543万4400円。次いで滋賀(536万5900円)千葉(522万200円)の順となっています。20都道府県が全国平均を上回りました。

 

一方、平均年収が最も低かったのは宮崎(391万5300円)で、次に大分(416万6900円)鹿児島(417万2000円)となりました。

 

都道府県ランキングは統計年によって多少の変動がありますが、九州と東北、四国地方は例年、平均より低めの傾向が見られます。

 

看護師の給料、都道府県別ランキングで見える地域事情

 

 

【職場の規模別】平均年収

勤務先の規模によって、看護師の平均年収にどのくらい差が出るかを見てみましょう。

 

<職員数>

【1000人以上】(平均年齢35.0歳)

512万3500円 

 

【100~999人】( 〃 41.3歳)

468万2200円 

 

【10~99人】( 〃 47.3歳)

440万3700円  

 

一般的な企業と同じく、「規模が大きいほど年収が高く、平均年齢は若くなる傾向」です。

 

 

 

2)看護師の年収は本当に高いの?

 

全職種と比較すると…?

「看護師=年収が高い」は本当なのでしょうか? すべての職種と看護師の平均年収を比べてみます。

 

看護師と全職種の平均年収の比較表。看護師482.9万円、看護師(女性)481.4万円、全職種500.7万円、全職種(女性)388.0万円

 

このデータから分かるように、全職種の中で見れば、看護師の年収はごくごく平均的。むしろやや下回っています

 

ただし、女性平均と比べると100万円ほど高く、「女性の中では稼げる職業」とは言えるでしょう。

 

さらに年代別に見てみます。

 

年代別の平均年収比較の折れ線グラフ。20-24歳は看護師389.8万円、全職種321.5万円、全職種(女性)305.0万円、25-29歳は看護師463.7万円、全職種396.9万円、全職種(女性)362.3万円、30-34歳は看護師472.1万円、全職種455.2万円、全職種(女性)381.6万円、35-39歳は看護師484.4万円、全職種500.8万円、全職種(女性)394.6万円で、30代後半で看護師と全職種平均の年収は逆転する

 

いわゆる新社会人世代に当たる「20~24歳」を見ると、全職種平均が約320万円(女性平均は約300万円)なのに対して、看護師は390万円で、頭ひとつ飛び出しています

看護師の初任給いくら?大卒と専門卒の違いは?

 

その後は、年収が伸び悩む女性平均と同じカーブを描いて、30代後半で男性を含む全職種平均と逆転するのですが、「若いうちは、一般より高い給料をもらっている」のは間違いありません。

 

「看護師=年収が高い」のイメージは、こうした「女性の中では高い」「若いうちは高い」というところから来ているのでしょう。しかし、全体を見れば「看護師だからって、飛び抜けて高い給料をもらっているわけじゃない!」と言いたくなる数字です。

 

 

看護師の年収、この5年の伸びは鈍く

さらに、この5年間を見ると、全職種と全職種(女性)の平均年収が約11万~15万円アップしたのに比べて、看護師は約3万円のアップにとどまっています。

 

2014-2018年の平均年収推移の棒グラフ、2014年は看護師473.0万円、全職種479.7万円、全職種(女性)364.1万円、2015年は看護師478.3万円、全職種489.2万円、全職種(女性)372.7万円、2016年は看護師480.9万円、全職種489.9万円、全職種(女性)376.2万円、2017年は看護師478.3万円、全職種491.2万円、全職種(女性)377.8万円、2018年は看護師479.9万円、全職種497.2万円、全職種(女性)382.6万円

 

看護師は不況に強い半面、経済が上向きのときは恩恵を感じにくい職業です。良くも悪くも景気に左右されない特徴がはっきりと表れています。

 

 

【職種別】年収ランキング 看護師は19位

次は職種別のランキングを見てみます。

 

女性の職種別年収ランキング上位20位までの表、1位は大学教授1027.9万円、2位は医師997.7万円、3位は大学准教授833.0万円、以降は公認会計士・税理士、弁護士、歯科医師、記者、大学講師、航空機客室乗務員、高等学校教員、自然科学系研究者、一級建築士、電車運転士、薬剤師、獣医師、看護師、各種学校・専修学校教員、電車車掌、システムエンジニア、社会保険労務士

※女性の上位20職種(サンプル数が10人未満のものは除外)。

 

女性の職業(129職種)の中で、看護師は19位でした。

 

上位20職種には、航空機パイロットや大学教授、医師、弁護士など「高給」のイメージが強い職業が並びます。看護師のほかに高校教員や一級建築士、薬剤師など、資格職の強さが感じられる結果です。

 

 

【医療・福祉業界の職種別】年収ランキング

さらに、医療・福祉業界に絞って見てみましょう。


医療・福祉業界の女性の職種別年収ランキング表、高い順に医師、歯科医師、薬剤師、看護師、診療放射線・診療エックス線技師、臨床検査技師、准看護師、理学療法士・作業療法士、歯科技工士、介護支援専門員(ケアマネジャー)歯科衛生士、栄養士、ホームヘルパー、福祉施設介護員、看護補助者

 

やはり医師がダントツの高収入です。2位の薬剤師(535.7万円)のほぼダブルスコアになっています。看護師は3位でした。

 

 

3)看護師の生涯年収

 

看護師の生涯年収はいくら…?

最後に、看護師の生涯年収を試算してみました。

看護師が22歳から65歳の定年を迎えるまで働き続けたとしたら、一生でいくら稼ぐことになるのでしょうか。

 

生涯年収の図表、看護師は2億883万円、全体は2億1468万円、女性全体は1億6564万円

 

女性看護師の生涯年収は2億円を超える結果になりました。

全職種の平均より640万円ほど下回りますが、女性全体の平均からは4320万円ほど高い額です。

 

資格職であり、慢性的な人手不足が続く看護師は、「いつでも働き口がある」「一生働ける」という安定感が強み。看護師として働き続ければ2億円超の生涯年収が見込めますが、その一方、心身ともにキツい仕事でもあり、ハードワークで体を壊さないように注意も必要です。

 

 

4)まとめ

 

ナースのリアルな声は…

看護師の平均年収は、確かに女性の中では高い部類に入るものの、労働者全体から見れば「高収入な職業だ」とは言い切れません。

 

「残業代や夜勤手当がなければ、一般的な給料と変わらない」との声もよく聞かれます。

 

看護師の給料は1時間いくら?時給換算で見えてくる労働環境とは

 

ナースのリアルな給料明細が見られる『ナースなワタシのお給料』でも、こんなコメントが寄せられています。

 

看護師の声の図表、業務は増えるが看護師は減っていく(29歳)、15年の看護経験にのしかかる重圧もう少しお給料がいただければと思います(38歳)、毎日しんどい仕事量に対しこの金額は割に合わない(31歳)

 

団塊の世代が後期高齢者となる2025年以降、医療ニーズはますます増えていきます。その大事な担い手である看護師が、収入の面からも魅力的な職業であるように待遇・労働環境の改善に期待したいものです。

 

【看護roo!編集部】

 

【注】

・平均年収、月額給与等のデータは各年の賃金構造基本統計調査より引用、算出しました。他統計の数値とは必ずしも一致しません。

 

・平均年収=「きまって支給する現金給与額」×12+「賞与その他特別給与額」。

 

・月収=「きまって支給する現金給与額」。各種手当を含み、所得税や社会保険料などが控除される前の額面の給与額。

 

・月額給与=月収―超過労働給与額(時間外勤務手当・深夜勤務手当・休日出勤手当・宿日直手当・交代手当)

 

・生涯年収=「20~24歳の平均年収」×3+「25~64歳の平均年収の総和」×5。

 

・この記事は2020年6月10日、最新データに基づき更新しました(前回更新:2020年4月22日、初出:2012年10月14日)。

 

(参考)

賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

2019年病院看護実態調査日本看護協会

 

 

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