ほっと一息。看護師の疲れ・症状別おすすめのハーブティー5種

不規則な勤務形態、患者さんに対する接遇への配慮、女同士の職場環境、命を扱う業務内容……看護師という職業には、肉体的にも精神的にも負担のかかる要素が数多く存在します。

 

日々、疲労感や倦怠感に襲われている人も多いのではないでしょうか？

 

そこで今回は、ハーブとアロマテラピーの専門店「生活の木」さん監修のもと、看護師におすすめのハーブティーをご紹介します。

 

“看護師ならでは”な5つのシーンに分けてご紹介するので、気になるものがあったらぜひ試してみてくださいね。

 

 

 

 

夜勤明けの疲れた体に「ハイビスカス」

【効果・効能】

クエン酸などの成分を含んでいるハイビスカスは、エネルギー代謝の促進と肉体疲労の回復に役立つといわれています。

 

夜勤で一晩じゅう酷使した体におすすめのハーブティーです。

 

【香り・味わい】

強い酸味が特徴です。お湯を入れて抽出すると、赤いルビー色になります。

 

【おすすめの飲み方】

ハイビスカスとローズヒップのブレンドがおすすめです。味わいが増すだけでなく、疲労回復の相乗効果を得ることもできます。

 

また、ハチミツを加えるのもおすすめ。酸味を和らげてくれるほか、ハチミツ自体が消化吸収の早い食品なので、エネルギーを素早く補給できるといわれています。

 

【こんなときにも使える！】

赤いルビー色が特徴のハイビスカスは、疲労回復はもちろん、熱中症対策やスポーツドリンクとしてもおすすめです。

 

アントシアニン色素が入っているので、眼精疲労の回復にも効果が期待できます。

 

【注意・禁忌】

代謝の促進や疲労回復の効果があることから、妊娠中・授乳中に飲むことを推奨する説もありますが、一説には月経刺激作用があるともいわれているため、妊娠中に多飲するのは避けたほうが無難です。

 

 

仕事前にやる気が出ないときは「ローズマリー」

【効果・効能】

ローズマリーは気分をリフレッシュさせてくれるハーブティー。

 

集中力や記憶力を高める効果があるので、気分が乗らない仕事前に飲むのがおすすめです。

 

【香り・味わい】

すっきりとしたカンファー（樟脳）調の香りが特徴です。後味も非常に爽やか。

 

【おすすめの飲み方】

ハーブティーとしてストレートで飲むのもおすすめですが、爽やかな味わいのレモングラスと合わせて飲んでもいいです。

 

また、ドライハーブを料理に使っても美味しくいただけます。

 

【こんなときにも使える！】

ローズマリーは「若返りのハーブ」と呼ばれており、抗酸化作用があるといわれています。

 

エッセンシャルオイル（精油）としても有用で、ローズマリーカンファーの香りが認知症にも役立つと話題にもなりました。

 

また、オイルに漬け込んで「ハーブオイル」としてお料理に使用したり、スイートアーモンドなどの化粧用植物油に漬けて、「トリートメントオイル」として肌に塗ったりするのもおすすめです。

 

【注意・禁忌】

血圧を上昇させる効果があるといわれているので、高血圧の人は避けましょう。

 

妊娠中の多量・長期の飲用もNGとされています。

 

 

人間関係でイライラしたら「カモマイル・ジャーマン」

【効果・効能】

カモマイル・ジャーマンは心身をリラックスさせてくれるハーブティー。

 

イライラするとき、心を穏やかにしたいとき、ストレスでよく眠れないときにおすすめ。カモマイルの香りが気分を落ち着かせてくれます。

 

【香り・味わい】

リンゴのような甘い香りが特徴です。

 

【おすすめの飲み方】

牛乳との相性が良いので「カモマイルミルクティー」として飲むのがおすすめ。

 

美味しいだけでなく、牛乳には眠りをいざなう作用がある、イライラで寝付けないときにも有用です。

 

【こんなときにも使える！】

カモマイル・ジャーマンは生理痛にも効果があるといわれています。痛みを和らげたいときはラズベリーリーフとのブレンドがおすすめです。

 

また、かゆみなどの肌トラブルや炎症にも効くとされ、濃い目に出したハーブティーをお風呂に入れて入浴する方法もあります。

 

【注意・禁忌】

キク科アレルギーの人は控えましょう。

 

また、妊娠中の飲み過ぎもよくないとされています。

 

 

二日酔いで気持ち悪いときには「ペパーミント」

【効果・効能】

食べすぎや飲みすぎなどの不快な症状を和らげるペパーミント。

 

メントールの成分が気分をリフレッシュさせてくれます。

 

【香り・味わい】

爽やかなメントールの香りが特徴。味わいもすっきりです。

 

【おすすめの飲み方】

ペパーミント以外にも、アルコールをよく飲む人におすすめできるのが「アーティチョーク」というハーブ。

 

アーティチョークは苦みがあるので、ペパーミントを多めにブレンドするのがポイントです。

 

【こんなときにも使える！】

ペパーミントはストレスが原因の消化器系トラブルにも効果があるといわれています。

 

飛行機などの乗り物酔いや時差ぼけにも効くので、旅行では重宝します。

 

また、濃い目に抽出したペパーミントの浸剤を洗面器などに入れ、お部屋に置いて香りで気分をリフレッシュさせることも。

 

さらに、エッセンシャルオイル（精油）のペパーミントをレモンなどの柑橘系とブレンドして、無水エタノールや精製水と混ぜてルームスプレーにするのもおすすめです。

 

【注意・禁忌】

小さいお子さんには刺激が強いので、ハーブティーを飲ませる場合は少量を。

 

ペパーミントには「つわり」の症状を緩和するという説がある一方、母乳の分泌を抑えたり、子宮の筋肉を収縮させたりする作用があるともいわれているので、妊娠中・授乳中の飲用は避けたほうがよいでしょう。

 

 

不規則な勤務で荒れた肌には「ローズヒップ」

【効果・効能】

ローズヒップは「ビタミンCの爆弾」といわれるほど天然のビタミンCを多く含むハーブ。美容に役立つことで知られています。

 

【香り・味わい】

フルーティーで甘い香りのローズヒップは、やわらかな酸味とまろやかな味わいが特徴です。

 

【おすすめの飲み方】

先にも紹介しましたが、ハイビスカスとローズヒップのブレンドはゴールデンコンビといわれており、代謝を促して疲労回復に効果を発揮してくれます。

 

また、ローズヒップ自体を食べても美肌に良いとされています。ジャムや焼き菓子に加えて食べるのもおすすめです。

 

【こんなときにも使える！】

ローズヒップに含まれるビタミンCの量はレモンの7～20倍（※）。

 

ビタミンCはストレスの軽減にも役立つ成分なので、ローズヒップのハーブティーは精神的な疲労を抱えている人にもおすすめできます。

 

※文献により異なります。

 

【注意・禁忌】

長期間にわたる多量の飲用は下痢症状を引き起こす原因といわれているので、飲み過ぎには注意し、適量を心がけましょう。

 

 

 

あたたかいハーブティーで、ホッと一息つきませんか？

現代はストレス社会。イライラしたり、腹が立ったりすることが当たり前になりつつあります。

 

ヒトの悪口を言いたくなったり、モノに当たりたくなったりすることもあるでしょう。

 

でも、そんなときこそティーポッドに茶葉を入れて、お湯を沸かしてみませんか？

 

あたたかいハーブティーで一息つけば、気分も落ち着くかもしれません。

 

【看護roo!編集部】