最終更新日 2018/07/24

母乳

母乳とは・・・

母乳(ぼにゅう)とは母親の乳腺から分泌される分泌物のことである。

哺乳類は全て乳を生産するが、特に人類の場合は子供の栄養源として重要である。母乳は通常、出産後から分泌が始まる。これは女性ホルモンの変化による。通常、妊娠中は胎盤を維持するためにエストロゲンプロゲステロンという女性ホルモンが常に高値で維持されている。しかし、出産により胎盤が娩出されると、これらのホルモンが急激に減少し、かわりにプロラクチンやオキシトシンという乳腺に働きかけて母乳を作るホルモンが増加する。この変化により母乳は産生される。

母乳の出方には個人差があり、またその成分は産後の日数とともに変化する。出始めて5日目ぐらいまでの乳を初乳、その後の黄色みがかった乳を移行乳、その後の乳白色の乳を成乳と呼ぶ。

母乳は赤ちゃんにとって必要な栄養をほぼ全て含んでいる。なぜなら、母乳は母親の血液から作られており、血液成分中の赤血球以外のタンパクや白血球、栄養が含まれているからである。そのため、母乳栄養の子供は人工乳栄養の子供より感染に強いとされている。
ただし、母乳だけでは凝固因子であるビタミンKが不足し、頭蓋内に出血することがあるので、その予防のため、新生時期、一カ月健診でビタミンKの内服を行う。

執筆: 畑 菜摘

兵庫県立尼崎総合医療センター ER総合診療科 救命救急センター

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