最終更新日 2023/10/31

SpO2

SpO2とは・・・

SpO2(えすぴーおーつー)とは、経皮的動脈血酸素飽和度(saturation of percutaneous oxygen)の略で、動脈血中の赤血球に含まれるヘモグロビンのうち、酸素と結合したヘモグロビンの割合を経皮的に測定した値である。サチュレーション(saturation)とも呼ばれる。

 

【検査の目的】
血液への酸素の供給が正常に行われているかどうかを評価する。
SpO2が低下している場合は、何らかの原因(肺炎、気管支喘息、COPDなど)で体内に十分な酸素が取り込めなくなっていることが疑われる。

 

基準値
基準値は、文献により幅があるが、健常人では概ね96~99%である。
高齢や基礎疾患によって基準値は低下することもある。
90%以下になると、全身の臓器に十分な酸素を送れていない可能性がある(呼吸不全)。

 

【測定方法】
SpO2はパルスオキシメータで測定する。
きちんと装着できていなかったり、体動があると、正確に測定できないこともあるため注意が必要である。マニキュアや皮膚色素沈着なども測定値に影響を与えることがある。

 

【引用・参考文献】
1)日本呼吸器学会.Q&A パルスオキシメータハンドブック.(2023年6月閲覧)
2)日本呼吸器学会.よくわかるパルスオキシメータ.(2023年6月閲覧)

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