看護用語辞典 ナースpedia キーワード:水痘

水痘とは・・・

最終更新日 2018/10/29

水痘(すいとう、varicella)とは、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV;varicella zoster virus)による初感染で起こる疾患である。感染経路は、空気感染、飛沫感染するが、皮膚の水疱・膿疱にウイルスが存在するため、接触感染もある。発疹出現の1~2日前から出現後4~5日、もしくは痂疲化するまでは伝染力がある。季節としては12~7月に多く、9歳以下の小児に多い。
感染症法5類感染症であり、指定届出機関は週ごとに保健所に届け出が必要である。また、学校感染症第2種疾患で、すべての発疹が痂疲化するまでは出席停止である。

【症状】
潜伏期は約2週間程度で、免疫不全患者ではより長いこともある。成人では、発疹出現前に1~2日の全身倦怠感と発熱を自覚することもあるが、小児では発疹が初発症状である。発疹は全身に出現し、掻痒感を伴い、頭皮、体幹、四肢に出現し、体幹に最も多くなる。手掌、足底にも出現する。経時的に丘疹、水疱、膿疱、乾燥、痂疲化し、およそ5~10日で乾燥・痂疲化するが、数日にわたり新しい発疹が次々と出現するため、それぞれの段階の発疹が混在することが特徴である。
合併症として、皮膚の二次感染、脱水肺炎、中枢神経合併症(無菌性髄膜炎、脳炎)などがあり、1歳以下の乳児と15歳以上で危険性が高くなる。急性期アスピリンを内服した小児では、ライ症候群が起こることがあり、また免疫機能が低下している場合は生命の危険を伴うことがあり、注意が必要である。

【診断】
早期診断にはツァンク試験が有用であり、感染角化細胞でballoon cellがみられる。血清抗体価の測定を行うこともある。

【治療】
石炭酸亜鉛華リニメントなどの外用と、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどの抗ウイルス薬の内服を行う。二次感染を起こした場合は、抗菌薬の内服および静注が行われる。

【予防】
弱毒化生ワクチンがあり、2014年10月から、生後12カ月から36カ月までの児を対象に定期接種が行われている。

執筆

上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

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