最終更新日 2018/06/07

ループスアンチコアグラント

ループスアンチコアグラントとは・・・

ループスアンチコアグラント(るーぷすあんちこあぐらんと/LA)は、抗リン脂質抗体の一つである。正確にはリン脂質とプロトロンビンとの複合体に対する自己抗体であり、血液検査で検出することができる。基本的に健常者の血液中には存在していない。いくつかの自己免疫疾患で陽性となることが知られている。

ループスアンチコアグラントが陽性となる疾患には、抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome;APS)、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)、特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purport;ITP)、習慣性流産などがある。

ループスアンチコアグラントは、リン脂質とプロトロンビン(血液凝固に関わるタンパク質)との複合体に対する自己抗体である。そのため、これらの働きを阻害することで、血液凝固反応を阻害することが知られている。生体内では出血傾向ではなく、血栓形成傾向となる。一般的な血液検査で凝固検査の異常(特にAPTTの延長)を認めた場合には、上記のような疾患を想起することが大切である。

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