最終更新日 2019/12/20

流産

流産とは・・・

流産(りゅうざん、abortion)とは、妊娠22週未満の妊娠の中断のことを指す。

流産はさまざまな分類がなされ、時期による分類、自然か人工か、妊娠継続可能か不可能かなどがある。時期により早期(妊娠12週未満)、後期(妊娠12週以降)に分けられる。人工的に流産に至るものを人工流産(人工妊娠中絶)、自然に流産に至るものを自然流産という。妊娠と診断されたうちの約15%に自然流産が生じるとされている。

【早期流産と後期流産】
自然流産(上記15%)のうち約13%が早期流産、約2%が後期流産である。早期流産は主に胎児側に原因があり、具体的には胎児の染色体異常や多胎妊娠などが挙げられる。後期流産は主に母体側に原因があり、具体的には頸管無力症や子宮奇形などが挙げられる。

【妊娠継続可能な流産と不可能な流産】
流産の進行状況により、次のように分類される。
(進行状況とは、具体的には、子宮口の開大度や胎児死亡の有無)

・切迫流産
子宮口は閉鎖している。胎児死亡はなく、症状としては少量性器出血、軽度下腹部痛であり、安静や子宮収縮抑制薬などを使用し妊娠継続を試みる。

・進行流産
子宮頸管は開大している。流産が進行した状態で、胎児は死亡している。

・不全流産
子宮頸管は開大している。胎児は死亡し、子宮内に胎児を認めず胎児の付属物(胎盤など)が残留したもの。

・完全流産
子宮口は閉鎖しているものの、子宮内から胎児および付属物が全て排出されたもの。

・稽留流産
子宮口は閉鎖し子宮内に胎児が死亡しており残留しているもの。

なお、切迫流産は「流産」という表現を用いているが、妊娠継続中であり、今後の経過によっては流産に至る恐れがある状態のことを指す。

執筆: 片上大輔

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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