2019/08/15 のクイズ
28歳の男性患者さん。意識消失で緊急入院となりました。入院後、ブルガダ症候群と診断され、植え込み型除細動器(ICD)を植え込み、退院となりました。退院前の指導内容として、最も適切なものはどれでしょうか?
- 1. 携帯電話はICDには影響しないので、気にせず使用しても良い。
- 2. 使用中の電子レンジには近づかないように伝える。
- 3. 自動車の運転は発症から6カ月間禁止とされているので、退院後、すぐには運転をしないように伝える。
- 4. ICDの作動があった場合でも、意識に問題がなければ受診の必要はない。
挑戦者4742人 正解率42%
ブルガダ症候群は、若い男性に多い致死性の不整脈です。治療の第一選択は、植え込み型除細動器の挿入となっています。
- 1. 携帯電話はICDには影響しないので、気にせず使用しても良い。
-
不正解
植え込み型除細動器(ICD)を挿入している場合、携帯電話はICDの植込み部位から15cm離して使用する必要があります。
- 2. 使用中の電子レンジには近づかないように伝える。
-
不正解
植え込み型除細動器(ICD)を挿入していても、電子レンジの使用は可能です。
- 3. 自動車の運転は発症から6カ月間禁止とされているので、退院後、すぐには運転をしないように伝える。
-
正解
正解です。この患者さんの場合、ブルガタ症候群と診断されたことから、意識消失の原因は心室細動であったと推測されます。また、意識消失の既往がある場合、植え込み型除細動器の植え込みは二次予防となります。こうした「ICDの二次予防目的の植え込み」とは、植え込み前に心室頻拍・心室細動などに伴う意識消失の既往がある患者さんに対する植え込みのことを指します。この場合、発症から6カ月間運転禁止と定められています。
- 4. ICDの作動があった場合でも、意識に問題がなければ受診の必要はない。
-
不正解
不整脈によりICDの作動が起こった場合は、速やかに救急車を利用し、病院を受診するべきです。不適切作動なのか、ICDにより停止可能な不整脈であるのかなど、解析を行う必要があります。
引用参考文献など
1)日本不整脈心電学会.“ICD・CRT-D植込み後の自動車の運転制限に関して”.(2019年7月閲覧)
2)池田隆徳監.オールインワン不整脈治療.HEARTnursing秋季増刊.2016,255p.
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