2019/01/09 のクイズ
70代女性。全身麻酔下で腹腔鏡下胆囊摘出術が行われました。手術時間は2時間、手術体位は仰臥位でした。ドレーンの挿入はありませんが、尿道カテーテルが挿入されています。酸素2L/分(経鼻カニューレ)投与中です。下肢に弾性ストッキングを装着中です。BMI:18.31。以下のうち、手術翌日に観察する必要がある項目として、誤っているものはどれでしょうか?
- 1. 胸部の皮膚状態
- 2. 鼻柱の皮膚状態
- 3. 創部の状態
- 4. 脛骨の皮膚状態
挑戦者4435人 正解率42%
- 1. 胸部の皮膚状態
-
正解
この患者さんは、BMI:18.31と痩せています(標準:22)。そのため、骨突出が強く現れている可能性や、高齢による乾燥や菲薄など皮膚の脆弱性も考えられ、褥瘡ができやすいと考えられます。そのため、ベッドに骨が当たりやすい骨突出部の後頭部、肩甲骨、仙骨、踵骨、肘頭の褥瘡には注意する必要がありますが、胸部は関係ありません。
- 2. 鼻柱の皮膚状態
-
不正解
経鼻カニューレが持続的に当たる鼻柱や耳介は、医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)※が起こりやすいです。長時間同一部位に圧がかかることにより、皮膚の発赤、潰瘍形成などのリスクがあるので、皮膚状態の観察が必要となります。
※医療関連機器圧迫創傷(MDRPU):医療機器から受ける外力により生じる創傷 - 3. 創部の状態
-
不正解
手術後は、創部の出血の可能性や創感染による発赤、掻痒感、熱感などの症状が現れる可能性があります。そのため、創部状態を観察する必要があります。
- 4. 脛骨の皮膚状態
-
不正解
この患者さんは、下肢に弾性ストッキングを装着中です。この弾性ストッキングの圧が脛骨に持続的にかかることから、医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)の可能性を考慮する必要があります。脛骨の皮膚状態を観察し、皮膚の発赤や内出血、潰瘍など異常がある場合は早期に対応していく必要があります。
引用参考文献など
1)竹内登美子編著.術中/術後の生体反応と急性期看護.医歯薬出版株式会社.2000,184p.
2)日本褥瘡学会編.ベストプラクティス 医療関連機器圧迫創傷の予防と管理.照林社.2016,120p.
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