2018/06/07 のクイズ
- 1. 治療はまずリーメンビューゲル装具を用いる。
- 2. 開排制限が起こる。
- 3. 二次性の変形性股関節症の原因になる。
- 4. 大腿骨頭の前方脱臼が多い。
挑戦者3338人 正解率38%
発育性股関節形成不全は、股関節が緩い(脱臼しやすい)新生児のころに足を伸ばした状態でおむつを着用し、間違った肢位で股関節が固定されるなどの習慣によって脱臼が生じることが原因とされています。以前は「先天性股関節脱臼」と呼ばれていることもありましたが、ほとんどの場合は、先天性ではなく後天性に生じているため、発育性股関節形成不全と呼ばれます。発育性股関節形成不全は常に股関節が脱臼している状態です。そのため、臼蓋と大腿骨骨頭の接触面積が小さくなり、臼蓋と骨頭の一部に過度な負担がかかることで臼蓋や骨頭が変形し、変形性股関節症となります。臼蓋と骨頭が変形してしまうと、股関節を屈曲したときに臼蓋が骨頭を十分に覆っていないため、後方に脱臼してしまいます。赤ちゃんの日常生活で股関節を過伸展する動作は少ないので、前方に脱臼することは少ないです。
治療としては、股関節が脱臼しにくい外転肢位置で固定するためにリーメンビューゲル装具(図1)を使用します。リーメンビューゲル装具で脱臼が整復できなければ、オーバーヘッド牽引を行います。
股関節脱臼の治療中、患児は行動制限を強いられ、生活のほとんどがベッド上となります。ベッド上で行える遊びや、サークルベッドごとプレイルームに行くなどして刺激を増やすことが必要です。装具が無理に引っ張られないよう、背中から臀部を支えるように抱きかかえれば、患児にとって、気分転換を図ることも可能です。患児のご家族は、装具を装着して行動制限を強いられる様子を見て、ネガティブな感情を抱くこともあります。看護師はご家族と普段からコミュニケーションを取り、ご家族の言動や表情を観察し、精神的なフォローを行うよう心がける必要があります。
- 1. 治療はまずリーメンビューゲル装具を用いる。
-
不正解
発育性股関節形成不全の治療は、まずリーメンビューゲル装具で整復を行います。この装具を使用することで、股関節が脱臼しにくい外転位を取ることが目的です。
- 2. 開排制限が起こる。
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不正解
発育性股関節形成不全では、股関節の内転拘縮を生じるため、開排制限が起こります。
- 3. 二次性の変形性股関節症の原因になる。
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不正解
発育性股関節形成不全は変形性股関節症発症原因の8割を占めます。
- 4. 大腿骨頭の前方脱臼が多い。
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正解
発育性股関節形成不全の場合、大腿骨の前方ではなく、後方脱臼が多いのが特徴です。
引用参考文献など
1)清水健太郎.股関節.整形外科ガール:ケアにいかす解剖・疾患・手術.南江堂,2014,182-184.
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