『第18回日本糖尿病教育・看護学会学術集会』に行ってきた

どうも、かんごるーです。

 

気づけば9月も下旬。

だんだんと過ごしやすい、秋らしい気候になってきましたね。

秋は、食欲の秋、運動の秋、などとも言いますが、看護系の学会が多く開催される季節でもあるんです。

 

と、いうわけで。

9月22日~23日に、パシフィコ横浜で開催された、『第18回 日本糖尿病教育・看護学会学術集会』に行ってきました。

 

やってきました、横浜・みなとみらい。

 

ここ、パシフィコ横浜に、全国から糖尿病認定看護師や糖尿病ケアに関わる看護師、訪問看護師など、3,000名近くの看護師が集結していたそう。す、すごい人数です。

 

どんなことが話題になっていたの?

今回の学会では、「災害時の糖尿病看護について」や「フットケアの現状と課題」など、2日間で170以上の発表がありました。

 

発表は、大ホールで1,000人単位で聴講するものから、数人でのグループディスカッションまで、様々なスタイルで行われていました。

 

ところで、学会には毎回、核となるテーマが定められています。

18回目にあたる今回のテーマは、「次世代社会に向けた糖尿病看護」

 

本年度会長の照沼則子氏(順天堂大学医学部付属順天堂病院 看護部長)は、会長講演において、糖尿病看護のあり方や、看護師の役割を、次のように提示しました。

 

「15年後に日本は、次世代社会、つまり超高齢化社会を迎えます。それにより、糖尿病患者の増加も予想されますが、とは言え、単純に糖尿病ケアに関わる看護師を増やすことは現実的に難しいでしょう。

 

そこで今後は、今以上に、医師・コメディカルを巻き込んだ他職種との連携を強化する必要があります。その中で看護師は、チーム医療のコーディネーターの役割を担うことが求められると思います」

 

学会ならでは! 在宅・病棟看護師の交流

学会では、発表だけでなく「交流集会」も行われています。

 

テーマは「糖尿病患者の支援」について。

参加していたのは、訪問など在宅看護を行う看護師と、病棟で勤務する看護師。

お互い忙しく、普段はなかなか同じテーブルを囲む機会はありませんが、グループディスカッションを通じて、それぞれの立場が抱える問題点を共有し、よい支援のための情報を交換していました。

 

ディスカッションの中で、問題として多くの声が上がっていたのが、「病棟からの患者さんへのサマリーが、ケアマネージャーには共有されるが、訪問看護師にまで降りてこない」などの、情報共有に関する問題。

 

糖尿病患者は、退院後も引き続き看護を必要とするケースが多く、在宅看護のニーズが多い疾患です。

 

そのため、退院する際に詳細な情報交換や引き継ぎを行えることが、看護の質の向上のための重要な鍵となるそう。

 

ディスカッションが進んでいくにつれて、会場は参加者同士が自然と質問を行い合う雰囲気に。

 

このような交流が、よい看護を生み出していくきっかけになっていくんですね。

 

学会に出張本屋さん!? 担当者に売れ筋TOP5を聞いてみた

学会の会場には、参加する看護師に向けたブースが設置されます。

最新医療機器を紹介するブースや、開催地のお土産を販売するブースまで、バラエティに富んでいます。

 

多くのブースの中で、一際目を引くのが、複数の書店により展開されている「書籍販売ブース」。

 

その学会に関連する書籍や、現在売れ筋の看護書などがずらっと揃っており、すべて手にとってじっくりと読み比べをすることができます。

 

今回は、「紀伊國屋書店」と、医学専門書店の「志学書店」の担当者に、売れ筋TOP5を教えてもらっちゃいました。

「糖尿病」について詳しくなりたい方、ぜひご参考あれ。

 

 

■第5位 『糖尿病看護フットケア技術 第3版

一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会編/日本看護協会出版会

糖尿病ケアには欠かせないフットケアについてわかりやすくまとめられた入門的1冊。

 

■第4位 『糖尿病ケア2013年10月号

メディカ出版

雑誌なので、書籍よりもさらっと読めます。学会中に購入しても、カバンがかさばらないことも○

 

■第3位 『健診・健康管理専門職のための新セミナー生活習慣病

田中逸著/日本医事新報社

糖尿病の大きな原因となる生活習慣病を、医療スタッフ向けに編集した実践的な1冊です。

 

■第2位 『糖尿病療養指導ガイドブック2013

一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構編著/メディカルレビュー社

最新の糖尿病療養指導のエッセンスがまとまっており、糖尿病療養指導士を目指す方にぴったり。

 

■第1位  『糖尿病患者のための注射手技マニュアル―スタッフのよりよい指導を目指して

朝倉俊成・木下久美子・清水一紀・柳澤克之・和田幹子編著/南江堂

2013年7月発売の新刊。糖尿病の最新注射手技をビジュアルでわかりやすく解説してあります。

 

学会に参加した際は、ぜひ、出張本屋さんで足を止めてみてください。

(タイトルから飛べるリンク先でも、本を買うことができますよ)

 

取材後記

まだまだ学会の秋は、はじまったばかり。

かんごるーさん、気になる学会には、どんどん参加してみようと思っている模様。

今後も、かんごるーさんの学会レポートに、ゆるっとご期待ください。

 

【看護roo!編集部】

 


【かんごるーさん、学会へ行く】

『第18回日本糖尿病看護・看護学会学術集会』に行ってきた

『第54回日本母性衛生学会総会・学術集会』に行ってきた

『第23回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会』に行ってきた

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