最終更新日 2023/10/31

血栓

血栓とは・・・

血栓(けっせん、thrombus)とは血の塊のことである。

 

【症状】
血栓はそれ自体に症状はなく、血栓が血管内で詰まる塞栓を起こすことで症状が見られる。塞栓が起こると血液が届かなくなり、その部位や臓器に壊死が起こったり、正常な機能が失われたりする。

 

塞栓が起こる場所により、症状や緊急度は変わってくる。例えば血管で塞栓を起こせば脳梗塞、冠動脈では心筋梗塞、肺静脈では肺血栓塞栓症といった重篤な疾患を起こす。

 

【検査】
それぞれ血栓が起こる場所によって血栓の有無を確認するための検査は異なる。 上記に挙げた疾患であれば以下のような検査が優先される。
・脳梗塞:CT検査、MRI検査
・心筋梗塞:カテーテル検査
・肺血栓塞栓症:血管造影検査

 

【治療法】
血栓が塞栓を起こす血栓症は、その臓器や影響を及ぼす範囲によって治療法は異なる。

 

【原因】
血栓は、1)血流の停滞、2)血管壁の損傷、3)血液が凝固しやすい状態(凝固機能の亢進)になっていると起こりやすいと言われている。これら3つの状態はVirchow(ウィルヒョウ)の3徴とも呼ばれる。

 

【予防】
一般的に正しい生活習慣や水分補給が重要とされる。そのほか、動脈硬化などもリスクとなるため、そのリスクとされる糖尿病血圧管理、禁煙指導やコレステロールの管理も有用とされる。

 

【引用・参考文献】
1)日本血栓止血学会監.血栓症ガイドブックー楽しく長生きするために、「血栓症」という必須知識.

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