2019/01/05 のクイズ
- 1. 災害時にはマネジメント体制の立ち上げは実際の医療支援活動より優先される。
- 2. CSCAには連携や調整は含まれない。
- 3. 派遣された複数のDMATチームには、それぞれチームリーダーがいるため、全体の現場リーダーは決めず、随時、チームリーダー同士が相談する。
- 4. 災害現場で消防と一緒に活動する場合、現場は安全であると判断してもよい。そのため、救護活動に邪魔になるようであれば、安全装備などは外していてもよい。
挑戦者3596人 正解率60%
災害時、体系的な医療救護活動を行うためには、現場の要求を分析し適切に対応することが必要です。「CSCA」は、それを行うための戦略的アプローチのことです。
・Command & Control(指揮、統制)
・Safety(安全)
・Communication(情報伝達)
・Assessment(評価)
また、これに実際の医療行為を表す、
・Triage(トリアージ)
・Treatment(治療)
・Transportation(搬送)
を加え、「CSCATTT」といいます。
- 1. 災害時にはマネジメント体制の立ち上げは実際の医療支援活動より優先される。
-
正解
災害時の医療は(その種類や規模にもよりますが)、「需要」(傷病者や患者)が「供給」(医療)を上回った状態にあります。上の解説で説明したとおり、より効率的に、限られたリソース(医療)を適切に使えるようにマネジメントするのがCSCAの目的です。そのため、災害時には医療支援活動を開始する前に、災害対策本部などを立ち上げ、指揮・統制を図るなど、マネジメント体制の構築が優先されます。よって、この選択肢が正解です。
- 2. CSCAには連携や調整は含まれない。
-
不正解
総合解説で解説したとおり、CSCAは「指揮、統制」「安全」「情報伝達」「評価」を表します。「調整」は、「指揮、統制」で、災害対策本部などが、DMATなどの各医療救護チームをどこに派遣するかなどの調整を行います。また、「連携」は、同じく「指揮、統制」で、消防や警察、医療など、災害時に活動する組織が連携することを意味します。よって、この選択肢は間違いです。
- 3. 派遣された複数のDMATチームには、それぞれチームリーダーがいるため、全体の現場リーダーは決めず、随時、チームリーダー同士が相談する。
-
不正解
DMAT活動の中で、随時、チームリーダー同士で相談する場合はありますが、現場での混乱を避けるため、全体の現場を統括する、核となるリーダー(統括DMAT)を決めて活動を行うことが必要です。よって、この選択肢は間違いです。
- 4. 災害現場で消防と一緒に活動する場合、現場は安全であると判断してもよい。そのため、救護活動に邪魔になるようであれば、安全装備などは外していてもよい。
-
不正解
消防と一緒に活動をする場合でも、災害現場活動であれば、安全装備は必要です。消防の安全と、医療者の安全は同じではありません。自分の身を守ることは、自分にしかできません。災害の程度にもよりますが、ヘルメット、安全靴・防護服などの個人装備はしっかり準備する必要があります。よって、この選択肢は間違いです。
引用参考文献など
1)日本集団災害医学会監.急性期災害医療対応の原則 3.安全.改定第2版 DMAT標準テキスト.へるす出版,2015,40-43.
2)水大介.災害医療の心構え:CSCATTTで災害を乗り切ろう.Emergency Care.29(4),2016,46-53.
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