2018/02/01 のクイズ
- 1. 10月31日からの接触状況を確認し、接触者をリストアップする。
- 2. 同室の接触者の同意を得て、麻疹ワクチンを緊急投与する。
- 3. Aさんの状態を十分考慮した上で、同室の接触者の同意を得てγグロブリンの投与を行う。
- 4. 医療従事者が麻疹の基準値を満たす抗体を獲得していれば、Aさんへの対応時に経路別感染対策を行う必要はない。
挑戦者5896人 正解率46%
- 1. 10月31日からの接触状況を確認し、接触者をリストアップする。
-
不正解
麻疹の感染期間はカタル症状(発熱や感冒症状など)出現の2日前からとなります。今回の場合は、入院時よりすでに感染期間にあったと考えられます。つまり、入院日の10月27日からの接触状況を確認し、接触者のリストアップを行います。
- 2. 同室の接触者の同意を得て、麻疹ワクチンを緊急投与する。
-
不正解
麻疹の緊急ワクチンの投与は曝露後72時間以内に行います。Aさんが麻疹であると確定した11月1日は、同室者は曝露してからすでに72時間以上経過していますので、緊急ワクチンの対象ではありません。なお、麻疹ワクチンは生ワクチンのため、妊娠中や免疫が低下している場合は接種不適当者となります1・2)。
- 3. Aさんの状態を十分考慮した上で、同室の接触者の同意を得てγグロブリンの投与を行う。
-
正解
麻疹曝露後のγグロブリンの投与は、曝露後4日以上6日以内に行います。Aさんが麻疹であると確定した11月1日は、6日以内ですので投与可能期間です。しかしγグロブリンは血液製剤になります。感染症伝播のリスクを完全に排除することはできないため、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、使用することが必要です。
- 4. 医療従事者が麻疹の基準値を満たす抗体を獲得していれば、Aさんへの対応時に経路別感染対策を行う必要はない。
-
不正解
麻疹の感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染です。医療従事者自身は抗体を獲得していて感染しなかったとしても、ウイルスが手指を介して移動し、ほかの入院患者さんが罹患する可能性があるため、経路別に応じた感染対策を実施する必要があります。
引用参考文献など
1)日本環境感染学会ワクチンに関するガイドライン改訂委員会.医療関係者のためのワクチンガイドライン.第2版.2014,p22.
2)国公立大学附属病院感染対策協議会職業感染対策作業部会編.職業感染防止対策Q&A.じほう,2015,p150.
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