2018/01/31 のクイズ
妊娠14週3日で、切迫流産で入院管理中のAさん。現在、症状は安定し退院間近です。看護師のあなたは検温に行き、胎児用ドップラーで日々計測指示のある胎児心拍を聴取したところ、胎児心拍数は78回/分。下腹部痛は軽度で性器出血はありませんでした。Aさんの状態についての判断として、次の中で最も適切なものはどれでしょうか?
- 1. 母体心拍の聴取を疑い、母体の検脈を行う。
- 2. 胎児心拍数が異常であると判断し、左側臥位へ体位交換を行い、酸素投与を開始する。
- 3. 下腹部痛は増大子宮による靭帯の牽引痛であると予測し、説明する。
- 4. 流産の進行に伴う胎児心拍の低下と判断し、医師に報告する。
挑戦者6066人 正解率27%
- 1. 母体心拍の聴取を疑い、母体の検脈を行う。
-
正解
この時期の胎児心拍数はおよそ150回/分です。このような場合、胎児用ドップラーで母体血流を聴取していることがほとんどで、母体脈とドップラー音が同調していないか、落ち着いて確認が必要です。音を聞き慣れれば、心拍、さい帯血流、胎盤血流、母体血流の音は聞き分けられます。
- 2. 胎児心拍数が異常であると判断し、左側臥位へ体位交換を行い、酸素投与を開始する。
-
不正解
左側臥位への体位変換は、増大した子宮による下大静脈への圧迫による低血圧と、それによる胎児血流の減少を避けるため、胎児徐脈が起きた場合に行われる対処方法ですが、妊娠初期でその症状は起きにくいと考えられます。酸素投与についても一般的には、胎児救命が可能とされる妊娠22週以降の行為であると考えられます。そのため、この選択肢は不正解です。
- 3. 下腹部痛は増大子宮による靭帯の牽引痛であると予測し、説明する。
-
不正解
靭帯の牽引に伴う下腹部痛は、妊娠初期に起きやすい生理的な症状です。ただし、切迫流産で入院管理されていることを考えると、子宮収縮による下腹部痛をまず考慮する必要があると考えられます。
- 4. 流産の進行に伴う胎児心拍の低下と判断し、医師に報告する。
-
不正解
下腹部痛が軽度であり、性器出血もないことから、すぐに流産の進行とは判断できません。胎児心拍の聴取位置が正しいかの確認を行い、総合的に判断して異常だと感じた場合には医師に報告します。
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