新人が嫌がるプリセプター 5つのタイプ

新人に嫌われるプリセプター5つのタイプ!

 

プリセプターは、新人と良好な関係を築くことも大切。

新人に嫌われては、指導はうまくいきません。

そこで今回は新人が嫌がるプリセプターのタイプを5つご紹介します。こうならないように気をつけましょう。

 

執筆/白石弓夏 看護師

監修/上村美穂

川崎市立多摩病院(指定管理者 聖マリアンナ医科大学)

教育担当師長、集中ケア認定看護師

 

連載:初めてのプリセプター。これさえ読んでおけば大丈夫!

Vol.6 新人が嫌がるプリセプター 5つのタイプ

 

【1】常にダメ出しする

後輩にダメ出しを次々するプリセプターのイラスト

 

  • 毎日、プリセプターにできていないこと、悪いことだけ言われて…本当に憂鬱な日々でした。睡眠時間を削って勉強したノートを提出しても、「何もできてないじゃん」って言われ続けてつらかったです。(Aさん)

 

プリセプターとして新人を育てようと思うほど、「できていないこと」に目が向きがちです。

でも、新人なので「できていないこと」があるのは当たり前。

 

「できていないこと」ばかりに目を向けられてしまうと、自信を失い、行動がおぼつかなくなり、さらにできないことが増える、という悪循環に陥る場合があります。

 

常にダメ出しばかりしてしまうプリセプターは「早く成長させないと」と焦っているのかもしれません。

でも、プリセプターが焦ったところで、新人は自分の思ったように成長するものではありません。

 

また、プリセプターからは「新人を褒めるところがないんです」という悩みを聞くことがありますが、ほんとうにそうでしょうか?プリセプターに求められる役割の第一は、「いつも身近にいて見守る」こと。

新人の姿を見守る中で「よく気がついているな」「患者さんに優しいな」と、感じたことがあればそのまま伝えればいいのです。 (参考記事「プリセプター研修」でおさえておくべきことは“4つ”) 

 

長い目で成長を見守る姿勢が大切です。

 

■新人のホンネ「できたことは褒めてくれると前向きになれる!」

  • 私のプリは毎日の振り返りで必ず1度は褒めてくれるから、明日も頑張ろうと思えます。失敗したときも、厳しい言葉のあとには「ここはできているよ」と褒めてくれるので前向きになれます。(Bさん)
  • 私のプリは褒め上手。ちょっとしたことでも「いいじゃん!」「できてる!」って明るく褒めてくれます。シフトがなかなか合わない月でも、「今月できるようになったこと、私にも教えてね」って気にかけてくれるので嬉しいです。(Cさん)

 

 

【2】忙しいアピールをする

機嫌が悪そうに机を「バンッ」と叩くプリセプターのイラスト

 

  • 話しかけにくい人にはどうしても報連相を躊躇してしまいます。話しかけても「今忙しいんだけど」「なに?」みたいに言われるとヘコみます。(Dさん)
  • 態度で忙しいアピールをしている人がいると、怖いなと思ってしまいます。電カルのノートパソコンをガチャガチャ、バタン!と閉じるとか。すごい勢いでカートで移動してたりとか。「私なにか悪いことしたのかな」と不安になります。(Aさん)

 

プリセプターは、自分の業務に加えて新人のOJTを行っている場合があり、忙しいのはよくわかります。

しかし、態度ではなく、必要ならば“言葉で”自分の状況を新人にも伝えましょう。

「私今日バタバタするけど、遠慮なく声かけてね」と業務に入る前に伝えておくのも効果的です。

 

どんなに忙しくても、新人や周囲に対して「忙しいアピール」をして良い結果が生まれることはありません。

テキパキ行動するのと、イライラを態度に出すことは違います。

 

忙しくても、新人が報連相(報告・連絡・相談)をためらうことがないよう気を配りましょう。

 

■新人のホンネ「平常心のプリだと報連相しやすい!」

  • 病棟全体が忙しい日ほど、「大丈夫?」と声をかけてくれるプリで、いつも助かっています。休憩室などでも「最近どうよ?」と話しかけてくれるので、ちょっとしたことも相談しやすいです。(Dさん)

 

 

【3】先輩に忖度する

先輩の顔色を伺い言うことがころころ変わるプリセプターのイラスト

 

  • レポートをプリに提出したときのこと。プリからは「AはOKで、BはNG」と言われたのに、そのあとひっくり返されたんです。その理由が、プリの上の先輩(アソシエイト)に「BはOKで、AはNG」と言われたから、らしくて。「先輩が言ってたから、修正して!」って強めに言われて悲しかったです。(Cさん)

 

プリセプターと、その上の先輩(アソシエイトや主任・師長など)の意見が違うと、新人は混乱します。

「先輩が言っていたから」といって、事後に判断を変えていたのでは、新人は「プリセプターが先輩に忖度している」と思うこともあるでしょう。

 

プリセプターはつい、その場で答えを出さなければと思ってしまいがちですが、「確認するね」と答えを保留してもいいのです。

新人を混乱させないよう、自分が答えられることと、先輩に判断を仰ぐべきことを区別できるように心がけましょう。

 

 

■新人のホンネ「先輩と連携がとれているプリは安心!」

  • 私は技術チェックリストの進みが遅くて、いつもヘコんでたんですけど「みんなに合わせる必要はなくて、自分のペースでやってけばいいよ」とプリはフォローしてくれました。とはいえ他の先輩からは怒られるかも…、と不安だったんですが、ちゃんと話してくれていて、フォローしてくれる先輩が多かったです。プリがこの人でよかったなと思いました。(Hさん)

 

 

【4】気分にムラがある

気分の浮き沈みが激しいプリセプターのイラスト

 

  • 日によって波がある人は困ります。いつも機嫌悪いのに、今日は話しかけたら笑顔で「どうしたの~?」って。たとえ機嫌が良い日でも、いつ悪くなるかわからないからビクビクしちゃいます。(Iさん)

 

新人はプリセプターが思っているよりも「プリのキャラクターを知る」「プリの機嫌を見極める」ことを意識しています。

 

気分に波のある人は、プリセプターに限らず、コミュニケーションが取りづらいことは自明です。

自分の気分や感情が意図せず態度に出てしまっていないか、注意していきましょう。

 

■新人のホンネ「いつも穏やかなプリは話かけやすい!」

  • 毎朝、どんなときでも「おはよう!」と元気に言ってくれるプリの声に、励まされてます。朝は機嫌が悪い先輩が多いですけど、私のプリはいつも穏やかなのでありがたいですね。(Cさん)


 

【5】常に見張っている

常に後輩の行動を見張るようににらむプリセプターのイラスト

 

  • 振り返りのときに、30分くらい時間をとってくるプリセプターで、すごく悩んでました。細かいところまで、指摘してくるので「そんなとこまで見てたんだ」と思うこともあって…。見張られてる感じがして、いつもビクビクしてました。(Jさん)

 

プリセプターは見守っているつもりでも、新人は見張られている、と感じる場合があります。

「見張られている」と「見守られている」は大きく違いますが、その違いは「信頼関係」が築けているかにも左右されます。

 

Jさんの例のように、振り返りで毎日30分も指摘をしているようでは、新人が「見張られている」と感じるのも無理はありません。

よく見ているのなら「よかったところ」にも目を向けて伝えてあげるようにしましょう。

 

そうすることで、新人は「プリセプターに見守ってもらえている」という安心感の中で、業務をすることができます。

 

■新人のホンネ「見守られていると安心できる!」

  • 常に見られている感覚があって、最初は嫌だったんですけど、最終的には患者さんや自分たち新人を守ってくれるためなのかなと…最近やっとわかるようになってきました。忙しいなか、目をかけてくれてるんだな、という感謝の気持ちです。(Dさん)


 

まとめ

新人に嫌われる5つのタイプを紹介しました。

こうならないためには、「新人の立場で、気持ちや置かれている状況を想像すること」「長い目で成長を見守ること」が大切です。

 

これまで連載してきた記事でも述べたように、プリセプターは新人にとって一番身近な存在でいてください。

illustration/宗本真里奈

編集/坂本綾子(看護roo!編集部)

 

【監修者 プロフィール】

上村美穂(かみむら・みほ)

1996年 聖マリアンナ医科大学 東横病院 脳神経外科病棟 入職                                                       

2003年 集中ケア認定看護師 取得

2006年 川崎市立多摩病院(指定管理者 聖マリアンナ医科大学)ICU・CCU異動

2017年~ 同病院 教育担当師長

 

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