最終更新日 2018/05/14

IgA血管炎

IgA血管炎とは・・・

IgA血管炎(あいじーえーけっかんえん)とはアレルギー反応の関与した小血管炎(毛細血管、細動脈、細静脈に生じる血管の炎症)の1つである。

【疫学】
IgA血管炎は、アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、Henoch-Schönlein紫斑病(ヘノッホ・シェーラインしはんびょう)と呼ばれることもある。幼児期後半から学童期の小児に多い疾患で、男児に多いと言われている。

【病態生理】
小血管にIgAや補体C3が沈着することで血管壁がフィブリノイド壊死を起こしたり、多核白血球の浸潤を起こしたりして、炎症が生じる。腎臓の糸球体にも同様のことが生じ、腎生検するとIgA腎症と同様にメサンギウム領域にIgAと補体C3がびまん性に沈着している所見を認める。

【症状】
この疾患は上気道症状(特に溶連菌感染)の1~3週間後に、四肢伸側に左右対称性の紫斑を生じる。三主徴は「皮膚症状(紫斑、血管浮腫)」「関節痛」「腹部症状(腹痛、血便)」である。

【検査】
診断のための検査としては血液検査血小板、凝固因子、白血球(特に好酸球が上昇する)、赤沈、血清IgAを確認する。

【治療】
一般的に予後は良好で自然治癒することが多く、対症療法が中心となる。一部で腎障害が慢性化することがあり注意は必要である。

執筆: 建部将夫

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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