2018/10/06 のクイズ
- 1. 刺激を続けて、酸素飽和度が上昇してくるのを待つ。
- 2. 自発呼吸を認めているため、酸素飽和度が90%台後半となるよう酸素濃度を調節し、フリーフローマスクを行う。
- 3. CPAPを行い、酸素飽和度の上昇が見られない場合は、酸素投与を行う。
- 4. 直ちに気管挿管を行い、サーファクタントを投与する。
挑戦者3394人 正解率23%
- 1. 刺激を続けて、酸素飽和度が上昇してくるのを待つ。
-
不正解
「JRC蘇生ガイドライン2015」による新生児蘇生法(NCPR)のアルゴリズムでは、酸素飽和度の目標値は、1分経過60%以上、3分経過70%以上、5分経過80%以上、10分経過90%以上で、上限は95%が目安とされています1)。問題文の酸素飽和度は、3分経過のroom airで70%台後半を示しており、目標値に達していると考えられるので、酸素飽和度の上昇を待たず、次のステップに進みます(解説3参照)。
- 2. 自発呼吸を認めているため、酸素飽和度が90%台後半となるよう酸素濃度を調節し、フリーフローマスクを行う。
-
不正解
解説1で触れたように、酸素飽和度の目標値は、出生後3分経過で70%以上です。90%台後半ではないので、この選択肢も不正解です。
- 3. CPAPを行い、酸素飽和度の上昇が見られない場合は、酸素投与を行う。
-
正解
この選択肢が正解です。新生児の蘇生は、「JRC蘇生ガイドライン2015」による新生児蘇生法(NCPR)のアルゴリズムに沿って開始します1)。問題の新生児を、このアルゴリズムに照らし合わせて考えると、出生直後のチェックポイントのうち「早産児」が認められるので、まず初期処置の「1)保温、2)体位保持、3)気道開通、4)皮膚乾燥と刺激」を行います。続いて、呼吸と心拍を確認します。自発呼吸と心拍数100回/分以上は認められますが、陥没呼吸(努力呼吸)とチアノーゼがあるため、SpO2モニターを装着して、CPAP(持続陽圧呼吸療法)または酸素投与を行います。
- 4. 直ちに気管挿管を行い、サーファクタントを投与する。
-
不正解
自発呼吸のある早産児は、すぐにサーファクタント投与を行うのではなく、まずCPAP(持続陽圧呼吸療法)を行います。それでも酸素化や換気が保てない場合に、気管挿管を行い、サーファクタント投与や人工呼吸換気を行うことが勧められています1)。
引用参考文献など
1)
一般社団法人 日本蘇生協議会.新生児の蘇生(NCPR).JRC蘇生ガイドライン2015オンライン版.(2018年4月閲覧)
2)近藤乾.五十嵐隆監.新生児疾患 新生児呼吸管理.ガイドラインと最新文献による小児科学レビュー 2016-‘17.総合医学社,2016,236-243.
3)細野茂春監.日本版救急蘇生ガイドライン2015に基づく 新生児蘇生法テキスト.第3版,メジカルビュー社,2016,148p.
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