2018/01/16 のクイズ
70歳代の脳梗塞患者さんに対して、両上肢の徒手筋力テスト(MMT)を行いました。いすに座った状態で、上腕を床と水平方向になるよう、手のひらを上に向けたまま前に突き出し肘を曲げてもらいました。その結果、右上肢は、肘を曲げて肩を触ることができましたが、左上肢は、肘を曲げることはできたものの、動きは鈍く、肩を触ることはできませんでした。この患者さんのMMTの判定で正しいのは次のうちどれでしょうか?以下の表を見て答えてください。
- 1. 右上腕二頭筋のMMTは3以上、左上腕二頭筋のMMTは3以下
- 2. 右上腕二頭筋のMMTは4以上、左上腕二頭筋のMMTは2以下
- 3. 右上腕二頭筋のMMTは5、左上腕二頭筋のMMTは1以下
- 4. 右上腕二頭筋のMMTは5、左上腕二頭筋のMMTは0
挑戦者3950人 正解率53%
徒手筋力テスト(MMT)は、運動を起こすために必要な筋肉(骨格筋)が保持されているかを確認するものです。MMTは、骨格筋の筋力を「筋収縮が全くみられない」の0等級から、「強い抵抗を加えても運動可能」の5等級の6段階で評価します。MMTのポイントは、重力に打ち勝って動かせるかどうかです。
例えば、この患者さんの場合、上腕を床と水平方向になるよう、手のひらを上に向けたまま前に突き出し肘を曲げてもらいました。正常であれば、肘が曲がることで、手で肩をつかむように動かすことができるはずです。右上肢はこの動きが可能であったため、「上腕二頭筋は重力に打ち勝って前腕を上げることができた」となり、MMTは3以上であると判断できます。左上肢は、動きは鈍いですが、曲げることは可能なため、重力に逆らって挙上はできていると判断します。しかし、保持は困難で脱力がみられることから、MMTは3以下と判断できます。
- 1. 右上腕二頭筋のMMTは3以上、左上腕二頭筋のMMTは3以下
- 正解
- 2. 右上腕二頭筋のMMTは4以上、左上腕二頭筋のMMTは2以下
- 不正解
- 3. 右上腕二頭筋のMMTは5、左上腕二頭筋のMMTは1以下
- 不正解
- 4. 右上腕二頭筋のMMTは5、左上腕二頭筋のMMTは0
- 不正解
引用参考文献など
1)山内豊明.身体機能別のアセスメント:運動系.フィジカルアセスメントガイドブック:目と手と耳でここまでわかる.第2版.医学書院,2011,180-185.
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