2017/10/07 のクイズ
50歳男性、工場内で仕事中に右上肢に熱傷を負ったため、搬送されてきました。受傷部位は、痛みはさほどでなく、水疱ができ、びらん状態となっています。来院時のこの患者さんの熱傷深度はどれでしょうか?
- 1. Ⅰ度熱傷
- 2. 浅達性Ⅱ度熱傷
- 3. 深達性Ⅱ度熱傷
- 4. Ⅲ度熱傷
挑戦者1184人 正解率36%
熱傷深度は、視診を中心とした臨床症状から判断します。損傷の程度は、熱源の温度と接触時間によって決まります。来院時に判定した熱傷深度よりも、壊死部分が広がる可能性もあり、経過的に繰り返し評価を行う必要があります。
また、熱傷を負った患者さんが来院した場合、脱衣に注意する必要があります。水疱が生じていたら、脱衣時に水疱が破けたり、びらんが広がったりする可能性があります。水疱壁は優れた創傷被覆であり、これを残すことで痛みも軽減されます。脱衣が困難であれば、患部を傷つけないようにはさみで取り除く方法も考慮しましょう。
- 1. Ⅰ度熱傷
-
不正解
Ⅰ度熱傷は、皮膚所見としては発赤、紅斑のみであり、この患者さんの受傷部の所見とは合致しません。
- 2. 浅達性Ⅱ度熱傷
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不正解
浅達性Ⅱ度熱傷は、皮膚所見として水疱が特徴的で、強い疼痛を伴います。しかしながら、この患者さんは水疱はありますが、痛みはさほどではなく、またびらんもあるため、浅達性熱傷の所見には当てはまりません。
- 3. 深達性Ⅱ度熱傷
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正解
深達性Ⅱ度熱傷は、水疱とびらんが特徴的な皮膚所見で、この患者さんの皮膚所見と疼痛症状と合致します。深達性Ⅱ度熱傷は、治癒まで時間がかかり、熱傷部位の湿潤環境を保ち、感染を予防するために、消毒や軟膏による治療が行われます。
- 4. Ⅲ度熱傷
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不正解
Ⅲ度熱傷の皮膚所見は、羊皮紙様と称される褐色レザー様の質感を呈します。このような状態のときは、患者は痛みを感じなくなっています。
引用参考文献など
1)日本救急医学会監.熱傷、化学損傷、電撃傷.標準救急医学.第5版.2013,453-475.
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