2017/10/06 のクイズ
小脳梗塞の84歳女性患者さん。嚥下障害があり、入院治療後、ペースト状の食物を嚥下できるようになりました。食べることが好きで「リハビリをやって少しでも食べられるようになりたい。甘いお菓子が食べたい」と繰り返し話しています。入院中に胃瘻を造設し、経管栄養とペースト食を併用している状況でした。今回、患者さん本人とご家族の強い希望で、自宅退院後、在宅でのリハビリを継続することになりました。食事摂取前に唾液分泌促進、咀嚼訓練として実施するのに適さないものは次のうちどれでしょうか?
- 1. 果汁を凍らせた氷片
- 2. チョコチップ入クッキー
- 3. ポテトが原料のスティック状スナック菓子
- 4. マシュマロなどの柔らかな菓子をガーゼで包んだガーゼガム
挑戦者3884人 正解率56%
- 1. 果汁を凍らせた氷片
-
不正解
患者さんの好みに合った果汁を使用し、製氷皿に入れ凍らせ、小さく砕いたものを使用します。冷たい素材は嚥下反射を誘発しやすく、唾液の分泌が盛んになり、嚥下・咀嚼訓練に適しています。
- 2. チョコチップ入クッキー
-
正解
この患者さんは「甘いお菓子が食べたい」という欲求が強いものの、チョコレート(刺激物)が入った食品は避けます。クッキーを咀嚼訓練として使用する場合は、ナッツやチョコレートの入っていないプレーンタイプを選択しましょう。
- 3. ポテトが原料のスティック状スナック菓子
-
不正解
ポテトが原料のスティック状スナック菓子は、患者さんの口に入れ、臼歯上で1~2度噛む、もしくはそのままの状態でも唾液が分泌されるとペースト状になります。よって、適した食材です。
- 4. マシュマロなどの柔らかな菓子をガーゼで包んだガーゼガム
-
不正解
患者は嚥下障害があり、マシュマロのような柔らかいお菓子であっても、直接口にすることは誤嚥する危険があります。しかし、食材をガーゼで包んで作るガーゼガムを使用することで安全な訓練が実施可能となります。
引用参考文献など
1)清水充子.摂食・嚥下リハビリテーションの実際.摂食・嚥下障害ベストナーシング.学研,2010,114-116.
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