先輩とのコミュニケーションが苦手|現役看護師かげさんの明日を生き抜く看護メンタル(7)

『現役看護師かげさんの明日を生き抜く看護メンタル』より転載。

今回は「先輩とのコミュニケーションが苦手」というお悩みに答えます。

 

先輩とのコミュニケーションが苦手と吐露する後輩看護師と、話を聞いている先輩看護師の様子のイラスト先輩とのコミュニケーションが苦手と吐露する後輩看護師に、コミュニケーション方法「DESC」について解説している先輩看護師の様子のイラスト

 

「型」に沿って伝えてみよう

看護師はチームプレーなので、スタッフ間でのコミュニケーションがとても重要な仕事です。

 

「自分の意見をうまく言えない」「先輩の前だと緊張する」といったコミュニケーションの悩みを抱えている場合は、「アサーション」という考え方を取り入れてみることをおすすめします。

 

アサーションとは、相手を尊重しながら自分の考えや気持ちを伝えるコミュニケーションスキルです。

 

今回はその方法をわかりやすく4ステップにした、「DESC法」という手法を紹介します。

 

急に専門用語ばかり出してしまいましたが、要は一度覚えるとラクになるコミュニケーションの「型」です。


例として、先輩から緊急入院の患者さんの対応を依頼されたものの、忙しくて今すぐは対応できない場面を想定します。

 

①Describe:描写する

「15時に1号室の患者さんの退院指導があるので、引き受けられるのはそのあとになります」と、時間や状況などの客観的な事実を伝えます。

 

②Explain:説明する

で伝えた客観的事実に対して、主観的な気持ちを述べます。


「先輩も手術患者がいて記録まで終わってないですよね。代わりたいのですが15時からしか対応できず、緊急入院の時間に間に合わないので難しそうです」と、相手の状況にも配慮しながら伝えます。

 

③Specify:提案する

状況を変えるための具体的・現実的な代替案を提案します。

 

「入院患者さんの着替えや採血はできるので、そこだけ対応するのはどうでしょうか」と作業の一部分のみにしてもらったり、方法を変えたりといった提案をします。相手にも自分にも負担をかけすぎないようにすることができます。

 

④Choose:選択する

相手にYES/NOの選択肢や代替案を示します。

 

相手がの提案にNOを選んだ場合、「ほかに対応できる人がいるか、確認してみますか?」などのように、代替案を提示します。

 

 

コミュニケーションは「質より量」と言われています。

 

自分の意見を長々と伝えるよりも、短いコミュニケーションをたくさんとるほうが相手との関係性を築きやすいのです。

 

職場のコミュニケーションが苦手な人は、この「型」をぜひ活用してみてください。
 

 

 

 

 

 

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プロフィール
かげプロフィール

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病棟看護師、保健師、呼吸療法認定士、終末期ケア専門士。

看護師・看護学生に向けたわかりやすいイラストでの医療知識の解説で、ファンを増やし続けている。著書に永岡書店『ホントは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖〜かげ看』、南江堂『かげさんのイラストで学ぶ 心電図と不整脈めも』など。

看護roo!では『看護師かげと白石の今週のモヤッと』を連載。

 

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