良い「志望動機」ってどんなもの？｜看護師のキャリア・転職お悩みQ&A（8）

2024/03/18

ナースのキャリア・転職・働き方のお悩み、疑問に答えます。あなたの質問・お悩みも受付中！

お答えするのは…

看護roo! キャリアアドバイザーヒロタ

盲腸で病院に運ばれ、看護師さんにお世話になった経験からキャリアアドバイザーを志す。趣味は旅行。

良い志望動機ってどんなもの？

今回のお悩み（急性期病棟・4年目）

転職しようと思って履歴書を書き始めたのですが、志望動機で悩んでいます。

応募しようとしているのは、転職するならココがいいな！　と前から気になっていた病院で、採用の担当者さんに良い印象を持ってもらいたいのですが…。

そもそも「良い志望動機」ってどんな志望動機なんでしょうか？

キャリアアドバイザー・ヒロタ

採用担当者に良い印象を持ってもらえる志望動機とは、ズバリ「本気度」が伝わるものです！　

こういう看護を実践したい・こんな働き方を実現させたいという思いがしっかりと伝われば、入職したいというあなたの熱意や意欲を感じてもらえるでしょう。

良い志望動機とは「本気度」が伝わるもの

転職活動で多くの人が悩みがちな「志望動機」。前から気になっていた病院であれば、なんとしてでも書類選考を通過したいですよね！

さっそくですが、採用担当者に響く「良い志望動機」とは、ズバリ「本気度」が伝わるものです。

病院や施設の採用担当者は、理想とする働き方や考え方がマッチし、少しでも長く働いてくれる人を採用したいと考えています。その判断材料として重視するのが「志望動機」です。

採用担当者は日々たくさんの履歴書に目を通しているので、「本当に入職したいと思って応募してきているのか」「なんとなくよさそうだから応募してきているのか」は、すぐに分かってしまうものです。

だからこそ、熱意や働く意欲が「本気だ」としっかり伝われば、採用担当者の印象がぐっと良くなるということ！　良い志望動機は、狙った内定を引き寄せるカギになるんです。

あならの「思い」「看護観」を言葉にしてみて

では、「本気度が伝わる志望動機」にするにはどうすれば良いのでしょうか？

そのポイントは、あなたの「思い」「看護観」を伝えること。これが具体的なものであるほど、採用担当者は「だからウチに応募してきてくれたんだな」の納得感が深まります。

たとえば、私が過去に転職サポートした、ある4年目ナースさんは、急性期から回復期リハビリテーション病院への転職を考えていました。その理由を聞いたところ、

「先月、退院支援を担当した患者さんの顔が、もう思い出せなくなっていることに気づいたから」

と話されたんです。今の急性期病院では平均在院日数が10日前後とかなり短く、「一人ひとりに、もっとじっくり向き合える職場」に行きたいと考えたそう。この経験と思いをしっかり伝えたことで、最終的に希望する病院の内定をもらうことができました。

このように、具体的なエピソードから、こういう看護を実践したい・こんな働き方を実現させたいとしっかり伝われば、「あなたの本気」を感じてもらえるポイントになります。まずは、今までどのような経験を積み、それをもとに今後どのような看護をしたいのか、言葉にすることから始めてみましょう！

もちろん、あなたの思いや看護観が、応募する病院・施設の理念や特徴などとマッチしていなければ、いくら本気度を伝えても「ウチとは合わないかな」と思われてしまいます。病院のホームページなどで、あなたの思いや看護観と重なるところ・魅力に思うところも必ずチェックしてくださいね。

逆に「良くない志望動機」とは？

逆に「悪い志望動機」もあります。

例えば「待遇に不満があった」や「やりたい看護ができなかった」など、今の職場へのネガティブな理由をストレートに伝えてしまうこと。これでは、採用担当者に「それで、なぜウチに応募してきたのか？」が伝わらず、さらには「同じ理由でまたすぐに転職してしまうのでは？」と懸念されてしまいます。

また「お給料が良い」「休みが多くて働きやすそう」といった待遇面の本音を伝えてしまうのもNG。マイナスな印象を与えないように、他に魅力的なところがないか、考えてみましょう。

履歴書や面接での「志望動機」は、合否にかかわる大切な項目です！　お伝えしたようなポイントを押さえて、バッチリ本気度をアピールしてくださいね。

看護roo!編集部柴田栞

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