在宅ケアでの情報共有をサポートする「クラウドサービス」―スマホを介して多職種が連携
【ナース知っ得ニュース 2014/09/10号】
地域包括ケアでは、医師や看護師、ケアマネージャ、介護士など、関わるスタッフ間での連携が重要です。ですが、それぞれが訪問時に得た情報を共有するのはなかなか難しいのが現状です。
これをサポートするため、在宅患者さんのケアに必要なデータの記録・共有を支援するクラウドサービスが増えています。
So-net、在宅ケア関係者の連携を支援するクラウド「bmic ZR」提供開始(RBB Today)

スマホを介して患者さん情報を共有&業務効率化が図れる
在宅ケア向けクラウドサービスでは、訪問診療や訪問看護時に、在宅患者さんのケアに必要なバイタルデータや診療の記録を、タブレット端末、スマートフォン、ノートパソコンに取り込み、サーバへ送信・記録します。
これによって関係者が瞬時に同じ情報を共有し、適切なケアを提供することができるようになります。
どれもスマートフォンのアプリを用いた連携が可能になっており、簡単に利用できるのが特徴です。
バイタル・画像・処置メモなどを記録して連絡
例えば、最近提供をスタートしたSaaS型医療ソリューション「bmic ZR(ビーミック ゼットアール)」(So-net)は、バイタルサイン測定機器と連携しており、訪問診療や訪問看護時のバイタルデータや、訪問先で撮影した画像データや処置メモなどのデキストデータ、一般連絡なども併せて記録。
データはモバイルネットワークを経由して関係者に共有されるため、その情報をもとに多職種間でコミュニケーションを取ることができます。
このほかにも、「地域医療連携支援システム エイル」(エイル)や「往診先生」(富士通)、「infomity『在宅メディケアクラウド』」(コニカミノルタ)など、さまざまなクラウドサービスが提供されており、すでに在宅医療や居宅介護で活用されています。
どれも医療・介護従事者と患者さん、ご家族のコミュニケーションを円滑にするものです。
今後、これらのサービスを利用することで、ますます在宅医療に関わる関係者同士がより密につながり、地域医療が活性化することが期待されます。
(参考)
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1302/06/news02.html
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