電子カルテへデータ自動転送で入力ミス防止。看護支援ツールに新機能|ナース知っ得ニュース
【週刊】ナース知っ得ニュース 2014/7/16号
血圧や体温、SpO2(血中酸素飽和度)などのバイタルデータを電子カルテに自動転送できる機器、オムロンヘルスケアの「スポットチェックモニタ HBP-1600」。
このたび、新たに血糖値計や体重計の測位データを電子カルテに自動転送する無線通信機能を備えた機能拡張版が、2014年7月18日にリリースされます。
「厳しい現場で働く看護師を優しく支える」、オムロンヘルスケアが看護支援ツールの機能を拡張(日経テクノロジーオンライン)

看護師支援ツール「スポットチェックモニタ」とは?
「スポットチェックモニタHBP-1600」は、無線LAN機能搭載の血圧計で、送信ボタンを押すだけで電子カルテに転送できるというもの。他機器と組み合わせることで、体温やSpO2の測定データも自動転送できるようになっています。
このツールは、看護師によってこれまで手作業で実施されていた電子カルテへの入力や転記の際のミス防止、転記そのものの作業負担軽減などが狙いとされ、開発されたものでした。
2012年2月に医療機関向けに発売されて以来、導入施設において業務効率の向上や、記入ミスの低減、バイタル情報のタイムリーな共有といった成果を上げてきました。
機能拡張版で、看護師のミス防止&作業負荷低減にますます貢献
今回の機能拡張では、新たに他社製品との連携が強化されています。
測定後、血糖計をスポットチェックモニタ本体にかざすだけで、測位データが本体画面に表示されます。確認後、送信ボタンを押せば電子カルテに転送されるしくみです。さらに、他社の身長体重計などにも対応しました。
今後はスポットチェックモニタで取得したバイタルデータを蓄積する専用サーバに、生体情報モニタなどで取得したデータについても一元管理することを目指しているそうです。
現場ではどのような効果が? 看護師たちの反応
このスポットチェックモニタを導入している大森赤十字病院では、夜勤明けの朝など、特に不注意になりがちなときのバイタルデータの誤入力を防ぐことができたり、バイタルデータ入力そのものの業務負荷が軽減されたりといった成果を上げたそうです。
このことは、看護師たちへのアンケート調査結果からわかっています。
さらに、システム稼働状況が目に見えてわかりやすくなり、共有もしやすくなったことなどから、業務改善にも役立ったと村木看護師長は語っています。
大森赤十字病院のように、特に看護師の負荷が高い病院は多数ある中、今回の機能拡張版により、そのような他の多数の病院への寄与もさらに期待されます。
(参考)
http://www.omron.co.jp/press/2014/07/h0708.html
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