新・認定看護師教育、初年度に開講するのは8カ所｜看護roo!ニュース

2019/09/12

新・認定看護師教育8カ所で開講予定（※いずれも申請中で、2019年12月以降に正式に決まる予定）／獨協医科大学（栃木）：認知症看護、日本看護協会看護研修学校（東京）：感染管理、クリティカルケア、糖尿病看護、認知症看護、皮膚・排泄ケア、福井大学大学院（福井）：認知症看護、静岡県立静岡がんセンター（静岡）：がん放射線療法看護、がん薬物療法看護、緩和ケア、乳がん看護、皮膚・排泄ケア、大阪府看護協会（大阪）：クリティカルケア、日本看護協会神戸研修センター（兵庫）：がん薬物療法看護、川崎医療福祉大学（岡山）：クリティカルケア、心不全看護、熊本保健科学大学（熊本）：脳卒中看護

出典：日本看護協会「2020年度に開講を予定している認定看護師教育機関」を基に看護roo!編集部で作成

特定行為研修が組み込まれた新しい認定看護師教育が2020年度からいよいよ始まります（関連記事）。

初年度に開講を予定している教育機関は、全国で8カ所（17課程）。

現在の教育は2026年度に終了するため、順次、新しい教育へと転換が進んでいくとみられます。

●認定看護師
日本看護協会が特定の看護分野ごとに教育・認定を行っている資格。2019年5月現在、登録者数は2万959人。教育制度が大幅に見直され、2020年度から始まる新しい教育カリキュラムには特定行為研修が組み込まれるのが最大のポイント。認定分野は、現在の21分野から19分野に再編される。現行の更新制度は残るため、現在の教育で認定看護師になっていればそのまま継続して更新可能。

新教育、初年度からの開講は11認定分野

日本看護協会によると、2020年度に新しい教育制度のもと、開講される予定の認定分野は11。

「クリティカルケア」と「認知症看護」は3カ所、「皮膚・排泄ケア」と「がん薬物療法看護」は2カ所で、それ以外の分野はいずれも1カ所で開講される予定です。

なお、「小児プライマリケア」「新生児集中ケア」「摂食嚥下障害看護」の3分野は、申請する教育機関がなかったため、2020年度は開講されません。

また、「呼吸器疾患看護」「在宅ケア」「手術看護」「腎不全看護」「生殖看護」の5分野は、現在カリキュラム内容の検討が進められており、開講は2021年度からになる見通しです。

認定分野別新・認定看護師教育の開講状況（※開講予定の教育機関はいずれも申請中で、2019年12月以降に正式に決まる予定）／クリティカルケア：3カ所（東京、大阪、岡山）、認知症看護：3カ所（栃木、東京、福井）、皮膚・排泄ケア：2カ所（東京、静岡）、がん薬物療法看護：2カ所（静岡、兵庫）、緩和ケア：1カ所（静岡）、感染管理：1カ所（東京）、糖尿病看護：1カ所（東京）、乳がん看護：1カ所（静岡）、脳卒中看護：1カ所（熊本）、がん放射線療法看護：1カ所（静岡）、心不全看護：1カ所（岡山）、小児プライマリケア・新生児集中ケア・摂食嚥下障害看護：2020年度は開講なし、呼吸器疾患看護・在宅ケア・手術看護・腎不全看護・生殖看護：2021年度から開講予定

出典：日本看護協会「2020年度に開講を予定している認定看護師教育機関」を基に看護roo!編集部で作成

新しい教育と現在の教育、どちらを受けるべき？

認定看護師制度の移行スケジュール／現行制度：2026年度に教育終了、2029年度に認定審査終了、更新審査および再認定審査は永続的に実施／新制度：2021年度から移行開始・移行の認定更新開始（特定行為研修を修了することで移行可能）、2020年度から教育開始、2021年度から認定審査開始、2026年度から更新審査開始