病院ではさまざまな言語が飛び交う | シンガポールの看護現場から【7】

シンガポールで働く日本人ナースやぁぎぃが、海外生活や現地の病院の様子をレポート!!

 

いろいろな国の人が働くシンガポールでは、職場でのやりとりにも多様な言語が使われています。

 


 

早いもので、シンガポールの病院で准看護師として働き始めてもうすぐ2年。

病院内を歩いているとシンガポール人だと思われて、中国語や英語で話しかけられます。

 

美白製品を一生懸命塗りたくっていますが、シンガポールの強い日差しと、心の中の怠け虫に負けて、今やフィリピン人より色黒になってしまいました。

最近では同僚のみんなに「日本人のニセモノ」と言われています(!)。

 

世界で1番可愛いのは日本人だと信じているので、悲しい限りです。

 

7カ国の人が働く病棟

ウチの病棟にいる看護師さんと准看護師さんは全部で約30人。

いろいろな国から、いろいろな人が集まって働いています。

 

同僚が言うには、ウチの病棟は、他と比べても多くの国の人が働いているそうです。

シンガポールでは珍しい日本人(私)と、同じく少数派のミャンマー人がいるから、というのがその理由。

数えてみると、全部で7カ国。Wow!です。
 

シンガポールは公用語が英語なので、打ち合わせは英語で行います。

それ以外の場面、病棟では実にさまざまな言語が飛び交っています。

 

多言語を話せる人は引っ張りだこ

みんなが何の言語を使っているのか、それぞれご紹介しましょう。

 

病棟で一番多いのは、フィリピン人。フィリピンは経済的に厳しい状態のため、国外へ出て働く人が多く、シンガポール以外にも世界中のいろんな国にフィリピン人の看護師がいます。

 

病棟の看護師長さんもフィリピン人です。この方、外国からやって来てすんごい出世しただけあって、素晴らしい人です。

フィリピンの公用語は英語ですが、フィリピン人の何人かは、マンダリン(※)やマレー語も堪能だったりします。すごいね! かっこいいね!

※マンダリン:標準的な中国語


次に多いのはマレーシア人。

特に人気なのは、中国系のマレーシア人です。彼らは英語を上手に話すばかりか、マンダリン、マレー語もチャッカリ話せます。どの病棟でも引っ張りだこです。

 

院内の案内表示。上から英語、マレー語、中国語、タミル語です


その次に多いのはシンガポール人。

シンガポール人は、大きく中国系、マレー系、インド系に分けられます。ウチの病棟にはなぜかマレー系のシンガポール人が多く所属しています。

彼女らは英語に堪能で、マレー語も上手に話します。ただ、50過ぎの人は英語を話すことができない場合も多いです。

 

不思議なことに、マレー系の彼女らはイスラムのスカーフと服を着て病院に来たかと思うと、普通にスカーフを外し、制服を着て、夫以外の男性には見せないはずの髪の毛を可愛くアレンジして見せつけ、お花の飾りをつけて働いています。

 

ちなみに、ウチの病棟にいるマレー系シンガポール人はとても可愛いです。

 

シンガポールには、インドネシアの女の子たちが沢山、出稼ぎに来ており、患者さんの家族にメイドとして雇われ、退院後は患者さんを家で介護していたりします。彼らは英語があまり話せないので、何かを教えなければならないときに困ってしまいます(例えば、経管栄養の投与方法や、オムツの替え方など)。

 

そんなときに助けてくれるのは、マレー系シンガポール人かマレーシア人です。マレー語とインドネシア語はとても近いのだそうです。いつもありがとう!!
 

中国人はマンダリン、インド人はタミール語を話すので、それぞれの言語を話す患者さん相手に活躍します。

ちなみに受付のお姉さんは、マレー系とインド系の血が混じったシンガポール人で、英語、タミール語、中国語、マレー語をペラペラペラペラと話します。どういったみその構造になっているんでしょうか???
 

院内の案内表示その2。残念ながら日本語はありません

 

日本語の活躍の場はナシ?

私の場合、今の病院には日本人の患者さんが来ないので、唯一堪能に話すことができる日本語は役に立ちません。

 

英語も典型的な日本語訛りでイマイチ。ただ実際、シンガポールでは(英語が公用語なのに)英語を正しく話せない人も多いので、あまり気にされることはありません。

 

私自身、シンガポールに来てからの2年間、言葉のことはあまり気にせず、ただ一生懸命、わがままに、楽しく働いてきました。文句もいっぱい言いました(笑)

そのおかげか、最近の私はボス、エース、更にはアンティ(オバちゃん!)と呼ばれています。

どうやら頼りにされているっぽいですし、これからもがんばろうと思います。

 

【次の記事】第8回:准看護師と看護師のお仕事

 


■プロフィール

名前:やぁぎぃ

経歴:東京都出身。日本で胸部外科や脳外科・眼科などで看護師をしたのち、イギリスで看護師→シンガポールで准看護師に。ほかにもいろいろな国へ短期の渡航を経験し、4カ国の看護系免許を保有。

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