看護用語辞典 ナースpedia キーワード:フロセミド

フロセミドとは・・・

最終更新日 2019/02/19

フロセミド(ふろせみど、Furosemide)は、強力な利尿薬であり、ループ利尿薬に分類される。心不全高血圧、その他腎不全や肝不全に伴う浮腫の治療に頻用される。

【薬理・薬効】
フロセミドは、腎尿細管におけるヘンレループ上行脚に作用し、Na+K+2Cl共輸送体を抑制することで、強力な利尿作用を発揮する。

【臨床適応】
心不全や高血圧に対する治療だけでなく、腎不全や肝不全に伴う浮腫の治療に対しても適応がある。フロセミドは、臨床状況に応じてさまざまな投与経路で用いることが可能であり、錠剤・細粒といった経口投与から、急速な効果発現が必要となる急性心不全などでは、静脈注射で投与される。

【禁忌】
無尿の患者、肝性昏睡の患者、体液中のナトリウムカリウムの明らかな減少を認める患者、スルフォンアミド誘導体に対する過敏症のある患者には禁忌とされている。実際には、下記の副作用を考慮して、メリット・デメリットを臨床的に判断する。

【副作用】
・低カリウム血症
フロセミドはNa+K+2Cl共輸送体を抑制で利尿作用を発揮するため、副作用として、電解質異常(低カリウム血症)を来すことが知られている。ヘンレループ上行脚でNa+吸収が阻害されることで、遠位尿細管内でのNa+濃度が上昇し、結果としてNa+とK+との交換が促進されるため、低カリウム血症を生じると考えられている。
・聴力障害

そのほか重大な副作用としては、アナフィラキシー血液異常(再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、赤芽球癆)、皮膚疾患(水泡製類天疱瘡、Stevens-Johnson症候群)、間質性肺炎などが知られている。

執筆

松岡由典

京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野

本ページの内容・監修について
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