最終更新日 2018/03/29

咳喘息

咳喘息とは・・・

喘息(せきぜんそく、cough variant asthma;CVA)とは、喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難を伴わない慢性(8週間以上)の咳嗽(がいそう)が唯一の症状で、呼吸機能はほぼ正常、気道過敏性は軽度亢進、気管支拡張薬が有効という特徴をもつ喘息の亜型である。

【病態】

咳喘息の誘因となるさまざまな感染症アレルゲンは喘息と共通している。これらにより、気道過敏性が亢進することで咳嗽が生じやすくなる。呼吸機能検査のFEV1(1秒量)やピークフロー(PEF)などの気道閉塞の指標は正常範囲内であることが多く、気道閉塞症状(喘鳴や呼吸困難)を伴わない点が喘息と異なる。適切に治療が行われなければ、喘息へ移行することもある。

【咳喘息の診断(「咳嗽に関するガイドライン第2版」より)】

1)喘鳴を伴わない咳嗽が8週間(最低3週間)以上持続し、聴診上も喘鳴を認めない

2)気管支拡張薬(β2刺激薬またはテオフィリン製剤)が有効

上記2項目をすべて満たす

【治療】

治療の方針は喘息と同様で吸入ステロイド薬が軸となる。上気道炎などで症状が悪化している時や睡眠障害をきたすほど症状が強い場合などは長時間作用性β2刺激薬を併用する。

執筆: 野浪 豪

神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科 救命救急センター

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