最終更新日 2019/01/07

アダムス・ストークス症候群

アダムス・ストークス症候群とは・・・

アダムス・ストークス症候群(あだむす・すとーくすしょうこうぐん、adams-stokes syndrome)とは、一過性の長い心停止、もしくは心室細動などの不整脈によりへの血液量が激減し、めまいや全身けいれん、失神(意識消失)などの脳虚血症状を起こす病態をさす。19世紀に外科医のアダムスと内科医のストークスが、心臓の拍動異常による意識障害についての症例をそれぞれに報告したことが名称の由来である。

【原因】
・房室ブロック、洞不全症候群などの徐脈性不整脈
・上室頻拍、心室頻拍(トルサード・ド・ポアント含む)、心室細動などの頻脈性不整脈

【症状】
めまいや意識障害、全身の痙攣、失神など、主に脳の虚血症状が突如現れる。多くは軽度で数分以内で意識が回復する程度であるが、心停止など重度の症状が続く場合は死に至ることもある。

【検査】
24時間ホルター心電図検査

【治療】
・徐脈の場合:ペースメーカーの植え込み
・頻脈の場合:薬物療法、植込型除細動器

 

引用参考文献
1)アダムス・ストークス症候群.日本救急医学会.

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