看護用語辞典 ナースpedia キーワード:セロトニン

セロトニンとは・・・

最終更新日 2018/05/08

セロトニンとは、別名5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)といわれ、神経伝達物質の一つとして有名である。人体には消化管粘膜に90%、血小板中に8%、脳内の中枢神経系に2%存在しており、神経伝達物質だけでなく下記のようなさまざまな作用がある

【体内での役割】

体内では主に小腸で産生され腸蠕動(ちょうぜんどう)に関与する。そのため、消化管のセロトニンが過剰に分泌されると下痢になり、分泌が少ないと便秘になる。

消化管で生成されたセロトニンの一部は血小板中に取り込まれ、血液凝固・血管収縮、疼痛閾値(とうつういきち)の調節に働く。またセロトニンとは神経伝達物質の役割もあり脳幹の縫線核(ほうせんかく)で合成される。大脳皮質や辺縁系、視床下部、脳幹、脊髄などに幅広く作用し、気分や食欲、睡眠を抑制する作用がある。

【薬剤としての役割】

セロトニンは上記のように血管収縮作用がある。そのため三叉神経の末端から血管拡張物質が放出され、血管が拡張することで生じる片頭痛には、セロトニン受容体作動薬(トリプタン製剤)が有効である。またうつ病は脳内のセロトニンとノルアドレナリンの分泌が非常に少なくなって生じるため、治療として選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、またノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)が有効である。

執筆

神谷侑画

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター副医長

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