2019/08/05 のクイズ
心房細動でカテーテルアブレーションを受けた53歳の女性。帰室後、夕食を摂取しましたが、夜間に少量嘔吐しました。翌朝も食欲不振が持続しています。以下のうち、この患者さんの術後合併症を判断するための観察ポイントとして、最も適切なものはどれでしょうか?
- 1. 呼吸困難の有無の確認
- 2. 体重増加の確認
- 3. 穿刺部位の観察
- 4. 腹部膨満の有無の確認
挑戦者5035人 正解率42%
カテーテルアブレーションの合併症は、穿刺部位の出血、心タンポナーデ、食道穿孔、心不全、脳梗塞などが考えられます。
- 1. 呼吸困難の有無の確認
-
不正解
カテーテルアブレーションは、術中に輸液を多量に負荷することもあり、心不全による呼吸困難発現の可能性はあります。しかし、この患者さんでは消化器症状が主体であり、心不全は考えにくいでしょう。
- 2. 体重増加の確認
-
不正解
選択肢1の解説の通り心不全を疑った場合は体重のチェックが必要ですが、この患者さんの場合、消化器症状が主体なので別の病態を考えましょう。
- 3. 穿刺部位の観察
-
不正解
穿刺部位の出血は、血圧低下や出血性ショックを起こすため、注意が必要です。しかし、この患者さんの場合、消化器症状が主体なので、まずは選択肢4の腹部膨満の有無を確認する必要があります。
- 4. 腹部膨満の有無の確認
-
正解
カテーテルアブレーション時、左房後壁を焼灼するため、食道迷走神経が傷害されることがあります。食道神経麻痺が起こると、術後、胃蠕動不全のため、摂取した食事の内容物が長時間胃に停滞し、著しい腹部膨満が起こります。
この患者さんの場合、食欲不振を起こしているため、まずは、食道迷走神経麻痺を考慮する必要があります。特別な治療法はありませんが、退院後も経過観察が必要です。
引用参考文献など
1)日本循環器学会ほか.カテーテルアブレーションの適応と手技に関するガイドライン.14-16.(2019年7月閲覧)
このクイズに関連する記事
いま読まれている記事
掲示板でいま話題
今日の看護クイズ
本日の問題
◆災害医療の問題◆NBC災害に含まれないものはどれでしょうか?
- 核物質による災害
- 生物剤による災害
- 化学物質による災害
- 爆発物による災害
4466人が挑戦!
解答してポイントをGET

