2018/12/05 のクイズ
全身麻酔で手術を受ける予定の男性Aさん。既往歴に糖尿病があります。現在の検査結果は、空腹時血糖値160mg/dL、随時血糖値200 mg/dL、1日尿糖値8g、尿中ケトン陰性です。これらのうち、糖尿病患者さんの術前コントロール指標から逸脱している項目はどれでしょうか?
- 1. 空腹時血糖値
- 2. 随時血糖値
- 3. 1日尿糖値
- 4. 尿中ケトン
挑戦者4167人 正解率46%
糖尿病の周術期合併症には、易感染性、創傷治癒の遅延、微小循環不全(脳梗塞、心筋梗塞)、高血圧、タンパク異化作用などがあります。術前から血糖管理を行うことで、これらの合併症の発生や重篤化を防ぐことができます。術前には、糖尿病患者さんの術前コントロール指標である随時血糖値、空腹時血糖値、1日尿糖値、尿ケトン体の4項目を把握する必要があります。
- 1. 空腹時血糖値
-
正解
糖尿病患者さんの術前コントロール指標は、空腹時血糖値140 mg/dL以下です。Aさんは空腹時血糖値160mg/dLであり、その指標から逸脱しているため、インスリンによる補正が必要になります。空腹時血糖値200 mg/dL以上が持続する場合には、手術を延期し、集中的に糖尿病をコントロールする必要があります。
- 2. 随時血糖値
-
不正解
糖尿病患者さんの随時血糖値の術前コントロール指標は、100~200 mg/dLです。Aさんの場合、随時血糖値200 mg/dLですので、術前コントロール指標内に収まっています。
- 3. 1日尿糖値
-
不正解
糖尿病患者さんの1日尿糖値の術前コントロール指標は、10g以下です。Aさんの場合8gですので、術前コントロール指標内に収まっています。
- 4. 尿中ケトン
-
不正解
糖尿病患者さんの術前コントロール指標は、尿中ケトン陰性です。尿ケトン陽性の場合は、手術の延期が考慮されます。Aさんの場合、陰性ですので、術前コントロール指標内に収まっています。
引用参考文献など
1)日本麻酔科学会・周術期管理チームプロジェクト編.周術期管理チームテキスト.日本麻酔科学会.第2版,2011.601p.
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