2018/11/20 のクイズ
- 1. 深部静脈血栓症は主に、ヒラメ筋に血流がうっ滞し、発生する。
- 2. 静脈血栓塞栓症の自覚症状には、患肢の疼痛、浮腫、腫脹、表在静脈の怒張があり、他覚的所見ではホーマンズ徴候やローエンベルグ徴候などがある。
- 3. 弾性ストッキングと間欠的空気圧迫法は、血栓が発生しても継続して使用した方がよい。
- 4. 患者さん自身が、自分に合った予防方法を選択できるように、術前から静脈血栓塞栓症について説明を行うようにする。
挑戦者3892人 正解率62%
2017年5月に日本整形外科学会から「症候性静脈血栓塞栓症予防ガイドライン2017」が出されました。整形外科手術において、上肢・下肢・脊椎・その他の外傷などの手術は、静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism;VTE)のリスク要因であり、股関節・四肢手術で最も多いといわれています1)。整形外科領域での看護を行うに当たり、静脈血栓塞栓症の管理は重要となります。
- 1. 深部静脈血栓症は主に、ヒラメ筋に血流がうっ滞し、発生する。
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不正解
この選択肢のように、深部静脈血栓症の93%がヒラメ筋に発生します。また、このうちの20%は、中枢側(脳や心臓)へ伸展することがあります。
- 2. 静脈血栓塞栓症の自覚症状には、患肢の疼痛、浮腫、腫脹、表在静脈の怒張があり、他覚的所見ではホーマンズ徴候やローエンベルグ徴候などがある。
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不正解
静脈血栓塞栓症(VTE)の患者さんでは、血栓による完全閉塞によって、選択肢のような自覚症状や、ホーマンズ徴候※1、ローエンベルグ徴候※2といった他覚的所見がみられます。なお、側副血行路(詰まった血管とは別に迂回する血行路)があると、無症状の場合があります。
※1ホーマンズ徴候:足関節を背屈すると、腓腹部に痛みが出現する徴候
※2ローエンベルグ徴候:腓腹部を加圧すると、痛みが出現する徴候 - 3. 弾性ストッキングと間欠的空気圧迫法は、血栓が発生しても継続して使用した方がよい。
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正解
弾性ストッキングと間欠的空気圧迫法は、血栓予防には効果的ですが、いざ血栓ができてしまうと、圧迫によって血栓を中枢側に飛ばしてしまう危険性があります。そのため、血栓が発生した場合には、弾性ストッキングと間欠的空気圧迫法を中止して、抗凝固薬を投与することを考慮しましょう。よって、この選択肢は誤りとなります。
- 4. 患者さん自身が、自分に合った予防方法を選択できるように、術前から静脈血栓塞栓症について説明を行うようにする。
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不正解
この選択肢のように、術前から静脈血栓塞栓症の予防を図るよう指導することは適切です。また、術後は、早期離床や早期自動運動(早期から患者さん一人で運動すること)ができるよう促しましょう。
引用参考文献など
1)日本整形外科学会診療ガイドライン委員会ほか編.日本整形外科学会 症候性静脈血栓塞栓症予防ガイドライン2017.南江堂,2017,98p.
2)赤木將男監.ガイドライン改訂! なにが変わった?はてなに答える最新のDVTケア.整形外科看護. 22(10),2017,7-56.
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