2017/05/11 のクイズ
- 1. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折。バストバンドで固定して帰宅できる。
- 2. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折や気胸。胸腔ドレナージが行われる。
- 3. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折と皮下血腫。バストバンドで固定する。
- 4. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折と肺挫傷。緊急手術が開始される。
挑戦者5390人 正解率72%
左胸部を強打した場合には、肋骨骨折、肺挫傷、外傷性気胸、血気胸などが考えられます。皮膚を押すと皮膚の下で空気がプチプチとはじけるような感触は、皮下気腫があることを示しています。皮下気腫は、気胸や縦隔気腫で見られる徴候です。「左胸部を強く打撲した」という状況から、血気胸や肋骨骨折、肺損傷などが考えられます。
気胸が起こると、臓側胸膜と壁側胸膜の間に空気が溜まります。気胸の穴が弁のように作用する場合には、穴から空気が流れ込んでも、その穴から空気が抜けない状態になります。すると、患側の胸腔に空気が溜まり続け、肺が圧迫されしぼみます。
さらに、空気が漏れ続けると、徐々に気管はその反対側(健側)に追いやられてしまいます。よって、右肺に緊張性気胸が起こると、気管は左側(反対側)に偏位します。気管偏位が見られた場合、片側性の緊張性気胸を疑います。緊張性気胸は、皮下気腫、気管偏位、片側の呼吸音減弱などの症状が見られ、さらに胸腔内圧が上昇することで、静脈還流が妨げられ、心臓への血液流入量が減ってしまことで生命に危機的な影響を与えてしまいます。そのため、緊急に胸腔ドレーンを挿入し、胸腔内の圧を抜く必要があります。
- 1. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折。バストバンドで固定して帰宅できる。
- 不正解
- 2. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折や気胸。胸腔ドレナージが行われる。
- 正解
- 3. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折と皮下血腫。バストバンドで固定する。
- 不正解
- 4. 左胸部を強打したことによる肋骨骨折と肺挫傷。緊急手術が開始される。
- 不正解
引用参考文献など
1)山内豊明.触診により呼吸の観察をする.フィジカルアセスメントガイドブック:目と手と耳でここまでわかる.第2版..医学書院.2011,74-75.
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