2020/04/25 のクイズ
- 1. A君は低体温傾向であり、上下肢先の冷感があるため保育器に移床。哺乳不良があるため、経口哺乳は児の欲求に合わせて行い、足りない分は医師の指示で経管栄養を行った。
- 2. 掛物を増やし、経過観察行うことにした。哺乳不良に対しては、在胎35週を超えているため、口唇刺激などをしながら20分以上かけて全量経口哺乳させた。
- 3. 室温を上げて経過観察し、医師の指示で全量経管栄養を行った。
- 4. A君は低体温傾向であるが、そのまま経過観察を行いつつ、哺乳不良があるため、医師の指示で経管栄養を行った。
挑戦者6814人 正解率75%
在胎34週以上37週未満で出生したA君は、Late preterm(後期早産児)です。Late pretermの合併症のほとんどは未熟な器官系の機能障害に関連します。合併症には、未熟児無呼吸発作、呼吸窮迫症候群、新生児一過性多呼吸、吸啜および嚥下の成熟遅延による哺乳不良、高ビリルビン血症、低血糖、体温不安定などがあります。
- 1. A君は低体温傾向であり、上下肢先の冷感があるため保育器に移床。哺乳不良があるため、経口哺乳は児の欲求に合わせて行い、足りない分は医師の指示で経管栄養を行った。
-
正解
体温が不安定であり、末梢冷感もある新生児には、深部体温を正常範囲に維持するカロリー消費量を最小におさえるためにも、室温や衣服、掛物などで体温を維持し、それでも不十分な場合は、保育器に収容する必要があります。さらに、十分に吸啜、嚥下ができない場合は経管栄養を併用します。
A君の場合、室温26度は適温で、衣服、帽子、おくるみ、掛物をしていますが低体温傾向であるため、保育器に収容し、体温を正常範囲に保ち、経管栄養を併用します。よって、この選択肢が正解です。 - 2. 掛物を増やし、経過観察行うことにした。哺乳不良に対しては、在胎35週を超えているため、口唇刺激などをしながら20分以上かけて全量経口哺乳させた。
-
不正解
A君にはもうすでに掛物をしており、体温維持を行うにはそれだけでは不十分かもしれません。また、在胎35週台の児が生後3日に全量経口哺乳できなくてもよく、残りは経管栄養とすることで余分なエネルギー消費を避けられます。よって、この選択肢は不正解です。
- 3. 室温を上げて経過観察し、医師の指示で全量経管栄養を行った。
-
不正解
室温は26℃と低くはなく、さらに室温を上げるよりは保育器に戻して体温管理することが適切だと思われます。全量を経管栄養とする必要はなく、飲めない分だけを経管栄養とすればよいでしょう。よって、この選択肢は不正解です。
- 4. A君は低体温傾向であるが、そのまま経過観察を行いつつ、哺乳不良があるため、医師の指示で経管栄養を行った。
-
不正解
低体温傾向をそのまま放置するのは危険です。また、哺乳不良があるために経管栄養を行うことは正しい対応ですが、必ずしも全量を経管栄養とする必要はなく、経口哺乳との併用でも大丈夫です。よって、この選択肢は不正解です。
引用参考文献など
1)Eric Gibson.後期早期産児.MSDマニュアルプロフェッショナル版.(2020年3月閲覧)
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