認定看護師になるまでの道のり

認定看護師資格取得までの流れ

  1. 保健師、助産師、及び看護師のいずれかの免許を保有していること
  2. 実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野の経験)
  3. 認定看護師教育課程終了(6ヶ月・615時間以上)
  4. 認定審査(筆記試験)
  5. 認定看護師認定証交付・登録

認定看護師」というとある程度ベテラン、もしくは中堅以上の方のイメージがあるかもしれませんが、これは認定看護師になるために実務経験期間が問われるためです。どんなにやる気と実力があっても、学校を卒業してすぐには認定看護師試験にチャレンジできないのです。

ここで認定看護師にチャレンジするために必要な実務経験期間について整理しましょう。

まず、認定看護師になるために必要とされる実務経験期間は5年間です。この期間は、転職・休職などでブランクがあったり、勤務施設が変わったりしても通算することができます。

ただ、気をつけたいのは、資格取得したい認定分野での経験も3年以上必要ということです。

たとえば、あなたが緩和ケア認定看護師になりたいとしたら、看護師として5年以上、そのうち3年以上は緩和ケアの経験が必要ということです。つまり、いくらなりたくても未経験分野にはチャレンジすることができません。

いつか認定看護師になりたいという人は、希望する分野での経験が積めるように配属希望を出すようにしましょう。

この実務経験という条件をクリアしたうえで、認定看護師教育課程を修了して初めて認定審査を受けることができます。

認定看護師教育課程

認定看護師教育課程を実施する認定看護師教育機関は、2014年4月現在、全国に59機関あり、104課程が開講されています。

認定看護師資格を取得するためには、6ヶ月・615時間以上の授業を受講する必要があります。授業は、平日の昼間に行われるケースと、週末にのみ行われるケースがあり、週末に開講される教育機関に通えば、仕事を続けながらの取得も可能です。

ただし、平日の昼間に開講される教育機関にしか通えない場合は、休職あるいは長期出張扱いで仕事を休み、通学する場合が多いようです。「ただでさえ忙しいのに、自分がいない間、他の人にシフトのしわ寄せがいくかと思うと……」と悩み、一歩踏み出せずにいる人が多いのも実情。

しかし、早めに師長に申し出ることで、人員補充などの対策もできます。「いつかチャレンジできたら……」と思っている人も人事面談などの機会で早めに伝えておくとよいでしょう。

教育課程のスケジュールは、分野や教育機関によって様々なので、自分の取得したい分野や受験する予定の教育機関のスケジュールがどうなっているかは、受験前にしっかり確認しておきましょう。

また、自分が取得したい分野の教育機関がどこにあるのか、前もって確認しておくことも大切です。

というのも、認定看護師教育機関はかなり偏在しており、全国で1箇所しか開講していない分野もあります。教育機関が自宅からの通学範囲内になく、在学中は学校の近くに家を借りて一人暮らしをしながら通学するというケースも多く見られます。

これは、ご家族とお住まいの方、特にお世話が必要な小さいお子さんや高齢のご両親とお住まいの方にとっては、かなりのハードルになります。「いつか……」と思っている人も、自分の将来設計を考え、チャレンジできるタイミングを逃さないことが肝要といえるでしょう。

なお、この認定看護師教育機関は、費用や開講期間が各教育機関によって様々です。希望の認定分野が決まっている人は、早速各校の募集要項を確認しましょう。なかには願書受付期間が1週間しかない学校もありますので、早めの準備が必要です。

認定看護師教育機関・教育課程検索別ウィンドウで開きます
(日本看護協会のサイトに移動します)

認定看護師になるまでの大まかなスケジュール

先に述べたように、教育機関のスケジュールは各校様々です。大まかなイメージとしては、認定資格を得るには、学校への願書提出をスタートとして約2年かかると考えてください。さらに、各校のリサーチや受験に向けた試験勉強、書類準備も含めるともっと時間がかかります。

ここでは認定看護師教育機関のひとつ、日本看護協会の看護研修学校を受験するA子さんを例にお伝えします。

認定看護師になるまでの大まかなスケジュールイメージ。日本看護協会の看護研修学校を受験するA子さんの場合。2011年4月:各種書類の準備・勉強スタート→7月:願書提出→9月:入学試験→2012年4月:授業開始→2013年3月:授業終了→5月:認定審査→7月:合否発表・登録申請→8月:認定証の受領→9月:認定看護師として勤務スタート。

推薦書も必要!?認定看護師教育機関への応募書類

教育機関への願書提出にあっても注意が必要です。それは応募書類の作成に時間がかかるということ。

必要書類の中には施設長からの推薦書や勤務証明書等、病院にお願いしなければいけないものも含まれています。現在の病院での実務経験期間が応募要件に満たない場合は、過去の在籍施設にも連絡を取らなければいけません。また、自分で用意する書類のなかにも看護事例報告書など作成に時間を要するものがあります。なるべく早めに準備を進めましょう。

応募書類例

  • 自分で用意するもの
    入学願書/履歴書/実務研修報告書/事例等要約/志望理由書
    その他、受験票・写真票・入学検定料納入票など
  • 施設にお願いが必要なもの
    推薦書/勤務証明書など
    ※教育機関により必要書類は異なり、推薦書不要のケースもあります。