認定看護師の基本情報
まずは認定看護師について、その全体像を掴むべく、定義や役割、分野などの基本情報をおさらいしましょう。
「認定看護師」とは
日本看護協会が実施する「認定看護師認定審査」に合格し、登録手続きを済ませた看護師のことを指し、ある特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできる方のことをいいます。
認定看護師の役割
認定看護師の役割は、「実践・指導・相談」の3つとされています。
高度化及び専門分化する医療現場において、認定看護師がこの3つの役割を果たすことで、看護ケアの広がりと質の向上を図ることが期待されています。
〈3つの役割〉具体的には?
- 実践
特定の看護分野において、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。 - 指導
特定の看護分野において、看護実践を通して看護者に対し指導を行う。 - 相談
特定の看護分野において、看護者に対しコンサルテーションを行う。
認定看護分野
認定看護分野は、高度化及び専門分化する保健、医療及び福祉の現場において、熟練した看護技術及び知識を必要とする看護分野として、日本看護協会の認定看護師制度委員会が認めたものをいいます。2012年現在で、以下の21分野が特定されています。
- 救急看護
- 皮膚・排泄ケア
- 集中ケア
- 緩和ケア
- がん性疼痛看護
- がん化学療法看護
- 感染管理
- 訪問看護
- 糖尿病看護
- 不妊症看護
- 新生児集中ケア
- 透析看護
- 手術看護
- 乳がん看護
- 摂食・嚥下障害看護
- 小児救急看護
- 認知症看護
- 脳卒中リハビリテーション看護
- がん放射線療法看護
- 慢性呼吸器疾患看護
- 慢性心不全看護
各分野の認定看護師登録者数
(日本看護協会のサイトに移動します)