ちゃんと看護師として働けるか不安|現役看護師かげさんの明日を生き抜く看護メンタル(21)
『現役看護師かげさんの明日を生き抜く看護メンタル』より転載。
今回は「ちゃんと看護師として働けるか不安」というお悩みに答えます。


働いてから自分の適性が見つかることも
看護師になるための勉強をしている人の中には、「なんとなくこの道に進もうかな」と漠然と考えている人も一定数いると思います。
私も、高い志を持って学校に入学したわけではないので、「ほかの人よりもモチベーションが低いから、実習もうまくいかないかもしれない」というネガティブな気持ちで臨んでいました。
これは仕方がないことですが、実習では1回きりのケアで評価されてしまうこともあるので、ミスをしてしまうと苦手意識が強くなり、心に余裕がなくなるのもつらかったです。
実際に、実習中はほぼ受け身の状態で、記録も上手に書けず、成績も思ったようには上がらず……このまま看護師として働けるのだろうかと、当然不安になりました。
2月の国試が終わり、4月の就職の時点でもその不安は消えることがなく、かといって解決策があるわけでもないので、ただ焦る気持ちが募るばかり。
しかし、そんな私も中堅と呼ばれる年数まで看護師として働いています。実習ではボロボロだったにもかかわらず、今では学生さんや新人さんの相談に答えているのです。
だから、安心してください。看護師としてやっていける自信がなくても、働いているうちに見えてくるものもあります。
とりあえず働き始める、でも大丈夫
働き始めてから、大学の友人には「かげさん、こんなに看護できたんだね」と驚かれたこともありました。
たしかにいろいろな患者さんをケアしていると、学生のときにはわからなかった自分の適性に気づく機会がありました。
たとえば、私は気が長いほうなので、認知症の患者さんに何度も同じことを伝えたり、患者さんのペースに合わせて歩行補助をしたりするのがまったく苦ではありません。
看護師の中には苦手な人もいるので、これは自分の向いていることなんだと気づくことができました。
もちろん仕事なので大変なことはあります。しかし、その大変さは実習とはまったく違うものです。
看護師を目指しているみなさんの中に、これから先ちゃんと働けるのか不安に思う人がいたら、次のように考えてみてください。
・国家試験の勉強をしっかりすることが仕事にも活きる
・実習より時間をかけて、いろんな人のケアができる
今は不安があっても、自分の適性を知るためにとりあえず働き始める、という意識でも問題ないのです。
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病棟看護師、保健師、呼吸療法認定士、終末期ケア専門士。
看護師・看護学生に向けたわかりやすいイラストでの医療知識の解説で、ファンを増やし続けている。著書に永岡書店『ホントは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖〜かげ看』、南江堂『かげさんのイラストで学ぶ 心電図と不整脈めも』など。
看護roo!では『看護師かげと白石の今週のモヤッと』を連載。
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