実習がつらくて心が折れそう|現役看護師かげさんの明日を生き抜く看護メンタル(1)

『現役看護師かげさんの明日を生き抜く看護メンタル』より転載。

今回は「実習がつらくて心が折れそう」というお悩みに答えます。

 

 

「自分はダメ」と思う必要はない

看護師を目指す学生にとって、病院での実習はかなりハードなものです。

 

毎日ついていくのがやっとだったり、そんな自分が嫌になったり、つらい気持ちを感じている人も本当に多いと思います。

 

でも、実習がつらいからといって、自分自身を責める必要はありません。実習が苦手でも看護師になった人はたくさんいます。

 

実習は実習でしかなく、入職してからスタートする仕事とは別物。そのくらいの気持ちでいてかまわないのです。

 

私が学生の頃も、実習はとてもハードでした。

 

私の場合は2〜3週間の実習が1クール、それを10領域ほど履修しなくてはならなかったので3週間×10領域=延べ30週ほど、という長い時間を実習に費やしていました。

 

実習でへとへとに疲れるうえに、課題は量が多くて難しい。間に合わせるために夜中まで作業を続けて、結局寝られずに翌日の実習に出る、というケースもめずらしくありません。

 

私も、実習のあと一人で帰っている途中にふいに悲しくなり、「看護師に向いてないんだなぁ」と泣いたこともありました。

 

「つらい」と「わからない」の中身を明確に

実習で挫けそうになると「行きたくないな」という気持ちばかりが膨らんでしまいがち。

 

そういう時期には、一度、「自分がつらいと感じるのはどういう部分なのか」を見つめ直してみることも大切です。

 

課題が終わらないせいなのか、指導者との人間関係なのか、つらい気持ちの原因をある程度はっきりさせてみたら、自分なりの改善点や対策が具体的に見えてくると思います。

 

たとえば、課題でわからない部分があったときにどうするのか。

 

「何もわかりませんでした」とだけ報告するのはちょっと漠然としすぎて、指導者も助けようがないかもしれません。

 

「ここまでは自分で調べて理解しましたが、ここがわかりません」や「どんな資料を参照すればいいのかわからないので教えてください」など、「わからない」の表現方法を鍛えてみましょう

 

むしろ、そうやって不明点を明確にして他人の力を借りることは、なんとなくわかったふりをするよりずっと今後のためになります。

 

このように対策を立てると、課題の作業も「わからないから進まない」という悪循環に陥ることが少しは減るのではないでしょうか。

 

 

 

 

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プロフィール
かげプロフィール

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病棟看護師、保健師、呼吸療法認定士、終末期ケア専門士。

看護師・看護学生に向けたわかりやすいイラストでの医療知識の解説で、ファンを増やし続けている。著書に永岡書店『ホントは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖〜かげ看』、南江堂『かげさんのイラストで学ぶ 心電図と不整脈めも』など。

看護roo!では『看護師かげと白石の今週のモヤッと』を連載。

 

 

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