急変対応できるか不安でモヤモヤ|看護師かげと白石の今週のモヤッと(31)

看護師かげと白石の今週のモヤッと。タイトルバナー

この連載では、総合病院で働く看護師のかげと中堅看護師の白石が、読者から寄せられた「看護の現場で感じるモヤモヤ」にお答えします。

 

みんなの「モヤッと」が「ピカッと」に変わりますように!

 

連載:看護師かげと白石の今週のモヤッと

Vol.31 急変対応できるか不安でモヤモヤ

急変対応の経験がなく、不安そうな看護師のイラスト

 

看護師白石さんのアイコン

今回は、急変対応についてのお悩みです!

 

 

かげさん、白石さんこんにちは。
私は療養病棟に勤めて4年目になるのですが、今まで急変に遭遇したことがなく挿管介助や心臓マッサージの経験がなくて不安です。

もちろん、病棟でこれまで急変がなかったわけではなく、私が休みだったり、明けで不在だったりした時に起きていました。
研修や自己学習はしているのですが、いざというときに本当に動けるかどうかがとても怖いです。

(いおんさん 看護師4年目

 

看護師かげさんのアイコン

こんにちは!
「急変によく遭遇する」という話も聞くけど、逆に「全然当たらない」という悩みもあるよね。

 

看護師白石さんのアイコン

相談者さんの気持ち、わかるなぁ…。
急変の対応をしたことがなかったり、見たことがなかったりすると不安になるよね。

 

看護師かげさんのアイコン

僕の先輩に、全く遭遇しない人がいたよ。
その先輩も「対応できるかな…」って心配していたことがあったなぁ。
 

看護師白石さんのアイコン

へー、そうなんだ!
逆に「自分は遭遇しないんだ~」ってちょっと楽観的な人もいたりするよね。
 

看護師かげさんのアイコン

わかる(笑)。
でも、それよりも、相談者さんのように「急変対応したことないの不安だな」と思って勉強したり研修に参加したりできるナースはすごいと思うし、尊敬するよ!

 

 

急変対応の事例を聞いてイメトレしたり、使う物品を把握しておく

看護師白石さんのアイコン

急変に遭遇したことがなかったかげさんの先輩は、どうしてたの?

 

看護師かげさんのアイコン

相談者さんと一緒で、その先輩も急変対応の研修に参加したりしてたみたい。
それから、病棟内で急変があったときの状況を聞いたりして、「その場に自分がいたらどうするかな」って具体的にイメトレするって言ってたよ。

 

急変対応は、どうしてもその場に居合わせないと実践の経験が得られない。
だからせめて、「今、自分にできることをやって急変に備えよう」ってイメトレしたんだって。

 

看護師白石さんのアイコン

それいいね!
「こんなことがあって、こう対応したのか~」ってリアルにイメージしやすくなるもんね。

 

看護師かげさんのアイコン

そうだね。
研修で学んだことを活かしつつ、自分の病棟で起きた急変の事例をリアルに思い浮かべてイメトレすると、だいぶ違うと思うな!
 

看護師白石さんのアイコン

うんうん。
あと思ったのは、自分の病棟が急変で使う物品を把握しておくのもいいかもしれないね。


病棟の救急カートの定期チェックのときに、物品の使い方を調べたりするのもよさそう!


チェックしながら、物品の名前と使い方を一緒に頭の中でイメージできると思うし。

 

看護師かげさんのアイコン

たしかに!
その方がいざ急変に遭遇したとき、初めてでも動きやすくなると思うよ。
地味なことかもしれないけど、役に立つからぜひ試してみてほしいな!
 

看護師白石さんのアイコン

急変はないのがベストだけど、こんな感じでいざという時に備えて「今の自分にできること」をいろいろ実践してみてね。

 

 

病棟内で急変対応のシミュレーションをやってみる

看護師かげさんのアイコン

あとは、もし可能なら、急変対応のシミュレーションを病棟内でやってみるのもいいかも!

 

相談者さんに限らず、急変対応に不安のある同僚はいるかもしれないから、病棟のみんなとシミュレーションしてみるのもいいかもしれない。
 

看護師白石さんのアイコン

それいいね!
同僚とシミュレーションをやってみると、実際の流れを疑似体験できるから、「本当に動けるかどうかが怖い」という不安も少し解消されるかも。

看護師かげさんのアイコン

うんうん!
その病棟ならではの急変対応について勉強できるしね。


病棟で扱っている薬が教科書と違ったり、救急カートの配置も研修で学んだことと少し違ったりすると思うから…。

 

シミュレーションを行えばそうしたこともわかって、いざ急変が起きたときにスムーズに対応できるようになると思うんだ。
 

看護師白石さんのアイコン
あと、急変対応のチームワークや同僚の動きも学ぶことができるのもいい経験になると思うよ。

 

看護師かげさんのアイコン

ただ、シミュレーションはいつでもだれでもできることじゃないから、まずは先輩や師長さんに相談してみてね!

 

自分でできるイメトレやシミュレーションなどを通して、いざというときに備えて急変対応の知識と技術を身につけていってね!
 

今週のピカッと


☆急変対応の事例を聞いてイメトレしたり、使う物品を把握して、急変に備えよう

 

☆病棟内で急変対応のシミュレーションをやってみよう

 

 

かげ・白石に聞いてほしいモヤモヤは

こちらのフォームからどうぞ!
 

 悩みを相談する 

 

プロフィール
かげさんアイコン

看護師のかげ(@877_727)

医療の勉強に役立つ(てほしい)絵や仕事でのほっこり話などをTwitterでつぶやいています。

10年以上病院で働いてきて、現在はいろんな場所で働いている看護師兼ライター。

最近は、後輩に飴ちゃんあげるおかん系看護師になりつつある。

 

イラスト/かげ

編集/木村さちこ(看護roo!編集部)

 

●書籍紹介

『ホントは看護が苦手だったかげさんの イラスト看護帖〜かげ看〜』

かげ 著、永岡書店

看護師かげさん著「ほんとは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖~かげ看~」の写影
 

 購入はこちら 

 

 

SNSシェア

コメント

0/100

キャリア・働き方トップへ

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆皮膚科の問題◆「掌蹠膿疱症」の正しい読み方はどれでしょうか?

  1. しゅしょのうほうしょう
  2. しゅうせきのうほうしょう
  3. しょうしょのうほうしょう
  4. しょうせきのうほうしょう

4202人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

8945人の年収・手当公開中!

給料明細を検索